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「平和」とは・・・争いや心配事もなく穏やかであること。


いつの日かのようにネットで意味不明なことをしながら私はルンルンと学校へと向かう。今はどの学校もテスト週間だ。電車の中でも、ノートや参考書を片手に登校している生徒は少なくない。

テスト嫌だねー、なんて同じ制服を着た子たちが話しているその横に立つ私は対照的にご機嫌であった。理由は一つ。平和ってだけで。


ゴールデンウィークが終わり、高校最初の難関、中間考査の期間に入った。そのおかげで流石にバレー部が私にちょっかいをかけてくることもなくなり、同じクラスのリエーフも課題に追い込まれていてそれどころじゃなさそう。

そう!つまりこれこそ平和!私の待ち望んでいた平和なのである!



テスト最終日の今日のテスト科目は数学と英語。テストは一週間かけて行われるので、一日の科目は少ない。生徒に優しい学校なのである。

数学と英語、まあどちらかというと数学は私の超・得意科目。もう気分いいだけの話じゃない。



「あははははっ!!もう諦めろってリエーフ!」

「まだだァ!このまま課題出さなかったら部活に出れねえ!!」

「じゃあコツコツやんなさいよ」

「無理!俺、日付変わる一時間前にしかやる気でないし!」

「詰んでんじゃん」



教室に入るや否や、リエーフとその周りを囲む男子の声が聞こえてきた。・・・おそらく、また課題に追われているのだろうが。





_______こうして、全員がやばいやばいと焦燥に駆られて終了した怒涛の中間考査は終わりを告げ。

成績返却をされた私はというと。




『おお・・・マジかぁ・・・』

「わっ、すっごい優樹菜!学年3位じゃん」



中学の時、ずっと学年10位だった私はとうとう学年3位という結果を残せたのだった。合宿がなかったら、1位とれたかもね、なんて私に言ってくる紅葉は20位、通夢は25位となかなかの上位だった。

私たちって優秀だねえとかふざけていれば、




「赤点3つッ・・・・!!」

「うわ、リエーフ点数低すぎ」



まさかのほとんどが赤点スレスレか赤点であった。

・・・・とんだ勇者だなコイツ。てかそれで部停にならないのが凄いわ。



『・・・ってあれ?私、灰羽くんにノート貸してなかったっけ?それで赤点取るとかないわー』

「すんませんっしたああああああっ!!!」




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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (12月18日 13時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年12月26日 22時

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