関わり頑固拒否です！ (ページ44)

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これでようやく、長きにわたったゴールデンウィーク合宿は終了した。

うん、よくやった私。お疲れ様私。

新幹線の中で自分のことを褒め称えていたら、「そういえば」と近くに座っていた研磨が私のほうを向く。

「優樹菜、今日でマネージャー終わりだね」

その言葉が発された瞬間。何故か空気が凍りついた。え、なんで。

お菓子交換をしていた犬岡くんと芝山くんの手は止まり。そこに混じっていた山本さん、福永さんも硬直。冗談を言い合っていた黒尾さん夜久さんも、それを微笑ましそうに見ていた海さんも石化。・・・・なんで？

言葉を発した研磨も、そんな空気になると思っていなかったのか思わず動きを固くする。

いや、何故。本当にわからないんだが。

研磨と目を合わせて首を傾げていれば。

「・・・・なんてことだ！華が、ようやく咲いたバレー部の華がッ！！」

「そういえば天っちゃんって〝仮〟として来てたんだっけ・・・」

「天都さん、凄く馴染んでるからもう終わりってなると少し違和感あるよね」

つまり、こういうことだろうか。

私のマネージャー業が今日で終わりってことをすっかり忘れていたと。

「もうこのまま入部しちゃえばいいじゃん」

『嫌です。当初の約束を忘れたんですか』

「ぐっ・・・確かにそうだけどさあ」

そう、私が今ここにいるのは黒尾さんと取引したから。私が東京二位のリベロだということを誰にも話さない。その代わりに今回の合宿に参加する。その条件がなければ、今私はここにいない。

不服そうな黒尾さんだけど、取引は取引なのだから今更変えられようがない。むしろ、変えようものなら私が容赦しない。

にしても結構濃いゴールデンウィークだった。

急に参加することになって、宮城に着いたら研磨が行方知らず。その間に私は及川さんたち青城と牛島さんたち白鳥沢と出会い、そして最終日には烏野。

・・・・・あれ、ちょっと待って？なんか宮城のメインの高校ほとんどと出会ってるじゃないか。出会ってないの、伊達工とかだけじゃないの。

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