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「あ、あの!!」



両校仲良くなんの早すぎじゃね、と思いながらぼんやりと立っていれば急に話しかけられて思わずビクリと身体を震わせた。振り返ればそこには主人公・・・日向がおどおどしながら立っていまして。

え、てか顔赤ッ。そんなに女子に免疫ないのかこの子。流石に夕焼け空の下といえ、それでは理由にならないほど赤いぞ。



『な、何でしょう・・・・?』

「おれ、日向翔陽っていいます!!」

『うん?』

「今日やっていた速攻!あれ、いつから使ってるんですか!?」



そう言われて納得する。急に自己紹介するからなんかと思ったわ。成程、確かに日向なら気にしそうだなああの速攻。と言っても、私の場合は見様見真似で始めたけど。

簡単に言えば日向と影山のパクリだ。そんな尊敬されるほどでもない。



『中一の頃くらいからは練習始めてたと思いますけど』

「そんな早くから・・・!あれ?でもポジションはリベロって・・・」

『最初はセッターだったんですよ。途中から、私がリベロをしたいと申し出たんです。あと、話しにくいならタメでいいですよ。同い年ですし』

「え、あ、じゃあおれもタメで!」



初々しいな日向。



『改めて私は天都優樹菜。好きなように呼んでねー』

「おれも日向でいいから!よろしく天都さん!」



前言撤回。慣れてくるとめっちゃ元気だしコミュ力高いわこの子。

私もコミュ障ではないし、比較的コミュ力高いほうだけど・・・なんだろ、日向は人を惹きつける天才って感じがする。



『私の友人にね、日向と同じようなミドルブロッカーの女の子いるんだよ』

「え!」



言うまでもないが、ちせのことである。

日向みたいに元気で明るい子だとか、スパイクを打つのが大好きな子だとかいろいろ話せば目を輝かせていた。どうやら自分と似ている子がいるって知れて嬉しいみたい。


ちせのおかげで私から興味が逸れてくれたみたい。日向とばいばい、とした後、日向は今度は研磨のほうへと駆けて行った。




「夜久くんも(問題児に)苦労してるんだね・・・」

「スガくんこそ、(問題児のせいで)大変そうだね・・・」



そしていつの間にか意気投合してらっしゃる両方の母。


なんかあそこの空気は穏やかだなあ・・・。見てみよ、あの主将同士の争いを。めっちゃ笑顔のくせして殺伐した空気流れてんだけど。

・・・・・ま、今日でマネージャーが終了の私にはあまり関係のないことだが。




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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (12月18日 13時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年12月26日 22時

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