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「・・・・何、この状況」



扉を開けて入って来た人物を見た私は、きっと死んだ目をしていただろう。

一方、リエーフは嬉しそうにその人物の名を呼んでいた。



「黒尾さん!」

「おー」



黒尾、と呼ばれたその人物もバレー部の一人・・・というか主将である。なんでこのタイミングで来るんだ。神からの嫌がらせか?

何してんの?と彼は私とリエーフを交互に見やる。


「マネージャーの勧誘をしてました!」

『しないって言ってるでしょ』

「普通にフラれてるじゃねーか」



だって!

リエーフはビシリと私を指さす。おい、人を指で差すな。親に教わらなかったのか。


そんな内心を無視するかのようにリエーフは、私が元バレー部だということをつらつらと長ったらしく黒尾さんに説明していく。


「へえ、元バレー部ねえ」

「そうです!」


・・・・おっともしやこれは。


嫌な予感がし、私は二人が話している間にさりげなくドアの前に立つ。

ねえ、と黒尾さんがこちらを振り向き、言葉を発した瞬間に私はドアを開け放って全力疾走した。



「良かったら見学に_____ってえ!逃げ足早ッ!!」

「あー!!天都が逃げたあああ!!」


悪いが止まるという選択肢はない。既に多くの人が下校しており、人の居ない廊下を駆けながら私は思う。____最悪、マジで。

なんで私が目を付けられなくちゃならないんだ、という若干怒りを感じながら、ふと後ろを見れば何故か追いかけてくる二人。・・・・追いかけてくる二人?



『いや何故!?』

「逃げられたら追いかけるだろ普通」

「天都止まれ〜!」

『無理に決まってるでしょ!』



てか遊びに入ってないかこいつら。部活に行けよ!!

心の中で全力で叫び倒しながらも走っていれば、「お前ら廊下は走んな!」と後ろのほうで先生に走っているところを発見されて足止めをくらっている二人。え、馬鹿じゃん。そう思いながら靴箱まで向かって上履きからローファーへと履き替える。


なんでこんなことになってんだ・・・。という絶望を抱きながらも、昇降口へと向かう。てか久しぶりにこんなに走ったわ。最後のバレーの試合くらい疲れた。


早く帰って休もう・・・・・・。




「天都見つけたぁああああ!」




・・・・・・見つけんなよふざけんなあああああ!!





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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (12月18日 13時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年12月26日 22時

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