関わり頑固拒否です！ (ページ29)

今日:4 hit、昨日:33 hit、合計:87,870 hit

２９ページ29

☆

得意なことは何？って聞かれたら、私は料理だと答える。

お前そんな性格して女子らしい得意だなとか思われるかもしれないが、実際にそうなので仕方がない。ほら、男子が料理上手だったらカッコいいってなるでしょ？あれだよ、あれ。

前世から積み重ねてきた料理の経験というものは中々のもので、多分合宿中で一番役に立っているのはこのご飯づくりだと思うんだよ。

人数分の料理を作るのを監督やコーチだけでは大変だからと私も手伝っていたんだけど、

「・・・・天都さん、料理得意なんだな」

目を丸くしてそう言われるほどである。

『まあ得意なので』

「得意でおさめられるレベルなのかそれは？」

逆に得意以外の言葉なんてあるのだろうか。

そんなこんなで、合宿はどんどん過ぎていく。私も中学時代の経験を活かし、ドリンク作りやスコアを付けたりと結構忙しい時間を過ごしていた。

「・・・・なんかさ、優樹菜ちゃんって小さいからちょっと子猫に見えるよな」

「あ、わかる。性格もちょっと似てる」

『いや似てないし小さくもないし子猫とかそんなんでもないので早くボトルください。砕きますよ』

「いや怖いわ！！」

いろいろあったけど、こうして合宿は終盤を迎えるのであった。

＿＿＿＿＿＿５月６日午前８時５０分

烏野地域の体育館前。

漆黒のジャージの烏野と、紅のジャージの音駒。

・・・・・まあ、私はマネージャーじゃないから別のジャージ着ているけどね！！

「・・・・・あああっ！？」

「・・・・・」

そして烏野に在籍するハイキューの主人公、日向は研磨を見て驚きの声をあげた。対し研磨は気まずそうに視線を彷徨わせている。コミュ障出てるぞ研磨。

「＿＿＿＿＿＿挨拶ッ！」

烏野の主将である澤村さんが号令をかければ、彼らは同時に挨拶をした。そして音駒も挨拶をし、それぞれ体育館へと向かうことに。

・・・・・てか、なんで私ここにいるんだろう。

烏野と音駒、ハイキューの中でも結構大事な物語なのに、私みたいな汚物が居てもいいのだろうか。

ふと疑問に思ったが、試合を見れるという喜びを感じながら体育館へと向かったのだった。