検索窓
今日:23 hit、昨日:33 hit、合計:87,889 hit

24 ページ24




自分の荷物整理をぱぱーッと終わらせて部屋を出れば、夜久さんと海さんが何やら困り顔で話し込んでいた。不思議に思い、どうかしたんですか、と尋ねれば、どうやらテーピング一式を部室に置いて来てしまったのだそう。

・・・・・そりゃあ大変だ。バレー部にとってテーピングは命であるのだから。


『それなら、私買ってきますよ?皆さんは先に練習を始めておいてください。午後からは他校との練習試合でしょう?』

「え、でも女子一人に行かせるのは・・・」

『別にどうってことありませんよ。夜中ならまだしも、まだ午前中なんですから』


軽い口調で言えば、二人はじゃあ、と私に買ってきて欲しいものを教えてくれた。それをスマホでメモをし、その分のお金は後から部費で返す、という約束を交わし、私も外へと出たのだった。

薬局ならばそこそこ近くにあったはずだ。多分、徒歩で30分もかからないだろう。


マップを頼りに歩いていれば、夜久さんから研磨が見つかったというご報告があった。ということは、研磨はもう主人公と会ったんだ。その場面を生で見れないってのは残念だけど、まあ仕方がないよね。


薬局へとはすんなり着くことができ、お目当てのところまで行く。だがここで問題発生。買うべきのテーピングがギリギリ届かないくらいの高い棚に置かれてあった。・・・嫌がらせか?テーピングするくらい運動するヤツならこの高さくらい余裕だろってか?(誰もそんなこと言ってない)

諦めて定員さんに取ってもらおうか・・・と思っていれば、ふわっと視界に白とミントグリーンが映った。



「これッスか?」

『え』



私が届かなかったテーピングを取ってくれた人物。・・・・その人物に思わず硬直してしまった私は悪くない。

宮城に白とミントグリーンの二色のジャージを着ている学校は一つしかないのだから。_____青葉城西だ。しかも、そこのエースである岩泉さん。


なんてことだ。まさかのここで他校との関わりかああああああ・・・・!


思わず固まっていた私を見て不思議そうにしていたので、慌ててお礼を言って受け取る。駄目だこれ、急な出会いは心臓に悪い。


・・・・・てかまず、なんでこんないつもタイミングいいんだ・・・?

25→←23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (58 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
182人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (12月18日 13時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年12月26日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。