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______昨年。


弱小校として有名な中学の名が一気に轟いた。なんと、初戦を全て勝ち進み、全国大会まで出場。そして決勝まで待ち残るという前代未聞の事態が発生したからだ。

結果はそこで敗退。しかし、今まで悪い意味で有名だった中学が準優勝という結果は大きな波を生んだ。


そして、その中心に立っていたのは一人の人物。【水龍の使役者】と呼ばれたその人物のポジションはリベロ。しかし、初戦ではセッターとして全国出場決定という幕を上げたのだ。

彼女は器用で観察力もあり、セッターとしてズバ抜けていた。それに加え、威力も申し分なく、攻撃型のセッターとして活躍していたのだ。


しかしそれを一掃して彼女がリベロとして動いた。それが何故かは、彼女たちしか知らない。




_____水野谷学園中学


ミドルブロッカー:月乃ちせ

リベロ:天都優樹菜



この二人がコンビを組めば、それは壮大な力となる。








「______っていう噂の天都優樹菜!見てなよ、私の天災サーブを!」

『いや前置き長いしなんだそのアテレコ』



音駒の女子がサーブ直前に語りだすから何かと思ったわ。思わず崩した体制を元に戻し、打たれたサーブをレシーブする。

なかなか綺麗に返せたボールはそのままセッターのところへAパスで返った。我ながら上出来すぎだわ。



「よっしゃ!」


そのままボールは梟谷のエースが打って一点獲得。さっすが梟谷。連係プレーが綺麗だなあ。男バレのほうが強すぎて印象強いけど、女バレもなかなかだよなコレ。

とかなんか思ってたら、相手の攻撃からでファーストタッチがセッターになってしまった。



「やばっ・・・誰かカバー!!」



その声に、待ってましたとばかりに私とちせは視線だけで会話し、頷く。私はアタックラインで踏み切り、そのまま飛び上がったちせの手元にトスを上げた。

その時間、僅か数秒。この世界で言うならば_____「変人速攻(仮)」!


完璧な位置とタイミング。______ドンピシャ!


ちせに渡ったボールはいつの間にか相手のコートへと叩きつけられていた。

空気を切り裂いたかのような時間が訪れる。ボールが跳ねる音が響いた。相手も、こっち側の人達も呆気に取られてしまっている。



「・・・・え?今、何が・・・・?」

「気づけばボールが・・・・えええ?」



_____これこそが、私の・・・私たちの戦闘スタイルなのである。

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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (12月18日 13時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年12月26日 22時

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