関わり頑固拒否です！ (ページ13)

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「久しぶりだね我がプリンセス！」

『あれ、ちせ。どしたの』

「はーい、無視辛辣ぅ」

下校しようとすれば出会ったのは中学時代、同じバレー部に所属していた月乃(つきの)ちせ(・・)。こう見えてかなり強いスパイカーでもある。ちなみに頭の中はお花畑のおバカさんです。

再会してすぐに変な事言ってくるから無視すれば、案の定すーぐ乗ってくる。一瞬手が出かけたけど、耐えた私偉い。

「今から練習試合だけど、覚悟してなよね！」

『残念。私、帰宅部だから』

「・・・・は？」

『キレんなし。だから、私はバレー部に入ってないの』

「はああああああああああああ！？」

大絶叫が響き渡り、私は思わず耳を手で塞ぐ。どういうこと！？え、なんで！？はああ！？と語彙力どこに置いてきたレベルな言葉を発するちせ。

「ちょ、はあ！？どういうことそれ！？え！？あのバレー馬鹿な優樹菜が！？」

『おい』

「なんてことだ！もしかして世界滅亡の危機・・・！？まさか優樹菜ったら記憶喪失！？」

『おーい』

「てなわけあるかあああ！どういうことなの優樹菜このドアホ野郎の無駄に美人野郎が！！」

『悪口じゃねえか』

私の肩を掴んで、凄まじい勢いで揺らしてくる彼女は、見ての通り本当にアホな元気っ子なんです。ポジションはミドルブロッカー。本当、どこぞの主人公の女版かと思えるよね。

されるがまま状態の私とちせの間に割り込んできたのは、おそらくちせの先輩の人。「何してるの！」と叫びながらちせを引きはがした。

だって優樹菜がああああ！と語彙力ないながらに半泣きで事情説明。そしたら「いや、それ本人の自由でしょ」とまさかのここで正論ブチかましていた。

しかしちせは動きを止める。先輩、とちせは目の前の先輩に告げる。

「聞いて驚けください。彼女こそが、水野谷学園という弱小校の名を轟かせた元凶ッ・・・！東京二位のリベロにして【水龍の使役者】！天都優樹菜なのである！」

「・・・・えええええ！？な、なんだってええええ！？」

前言撤回。先輩もヤバいヤツだこれ。

「もしかしてっ、去年ベストリベロ賞を逃してめっちゃ悔しんでいたあの！？」

『・・・・ん？』

「最低最悪な監督に、「この人について行かなくて良かったです！」って笑顔で告げていた、あの！？」

『ちょい待て。なんでそんなことを・・・・』

なんだそれ私知らない！！

てか私の黒歴史！なんで知っている！？