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第一章ー4 ページ5




「成程成程・・・ここが第二の被害者が襲われた場所か」

『はい。・・・被害者は全員、ナイフで襲われていますが大事には至っていません。ですが不思議なのは・・・』

「被害者が共通して言った『まるで何かに呪われてしまったようだ』という言葉。これの意味は判ったかい?」

『私もそれはまだです。呪いのような異能力なのか、否か_____それは確認してみないと判りませんね』



薄暗い裏路地。被害者は時間短縮のためにこの道を使ったらしいが、第一の被害者と同じで人気のないところで襲われている。勿論、第三の被害者もだ。

しかしその位置はバラバラ。これはただ犯人が目立たないところを選んでいるだけだろうが、その異能力は未だに判らない。



「君はどこまで謎を解いたの?」

『・・・・確定はしていませんが、相手は私と同等もしくはそれ以上の強さの異能力を持つことと、私の排除・・・でしょうか』

「優樹菜ちゃんの排除?・・・全く、こんなに謎が絶えないのは初めてだ」



苦い顔をする乱歩に苦笑する。悪気はないのである。



『私を狙う理由はただ一つしかないと思います。ただ、一体どこから情報が漏れたのか・・・』


優樹菜が異世界人だということは、今のところ中也しか知らないはずだ。それに彼女はまだ戦闘要員になって間もないし、情報が広がるには早すぎる。

彼女をこの世界に呼び寄せたあの人物が情報を広げるとも考えにくいし・・・と考えるが、なかなか答えは導き出せない。無論、すぐに解決できるのならば今頃乱歩が解決しているに決まっているだろう。



『まず、被害者の言う「呪い」ってどういうことなんでしょうか』

「嗚呼、それなら判るよ」


判るんですか!?と目を見開く優樹菜に「そう難しくはないさ」と乱歩は胸元から一枚の資料を取りだした。それを差し出され、受け取って目を通す。

そしてすぐに驚きの声を上げた。



「______被害者全員、襲われてから毎夜「夢」に魘されるらしい。それも、鮮明で恐怖を描く夢をね」





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ゆゆ(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます!頑張らせて頂きますね!! (2022年12月6日 20時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 続き楽しみにしてます!! (2022年12月3日 12時) (レス) @page21 id: 36ec43f1b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年11月20日 0時

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