終章 ページ29
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「あーもー!どうしよう国木田君!!」
「喧しい!!お前も少しは優樹菜を見習え!もう既に報告書を完成させ、買い出しも行き、茶も淹れている!」
「最近優樹菜ちゃんが可愛くて仕方がないんだよ。私はこんな妹が欲しい!」
「優樹菜が不憫だろうが!やめろ!」
「・・・・・何?あれ」
「優樹菜ちゃんを巡る争い」
「三角関係みたいですわね。実際は妹を巡る争いですけど」
あれから数日。太宰と国木田の争いを見ていた谷崎が呟けば、その横で乱歩が即答。ナオミも呆れたような口ぶりだ。敦や与謝野も同じような反応で、鏡花は無表情、唯一笑顔なのは賢治のみである。
優樹菜はと言うと気まずさから先程外へ任務へと出てしまった。そんなに難しくない依頼なので一人で大丈夫だと言いながら、逃げるように。
「・・・・・・お?」
「どうかしましたか?乱歩さん」
「いや・・・・」
何かに気づいたのか、乱歩はお菓子の山から顔を上げた。
「大変だ。優樹菜ちゃんがナンパされている」
「・・・・・私、いってくる」
「待って鏡花ちゃん何しに行くの」
「優樹菜を助け(た上で相手の男を刺し)に」
「絶対それしちゃダメなヤツだ!」
そんないつものように騒がしい探偵社。その裏で、優樹菜はというと。
彼女は先程、
ありがたく受け取った優樹菜は、その手紙を読んで絶句していた。
その便せんには、ロシア語でこう書かれていた。
_________『次の満月の夜に会いましょう』と。
FIN
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ゆゆ(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます!頑張らせて頂きますね!! (2022年12月6日 20時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 続き楽しみにしてます!! (2022年12月3日 12時) (レス) @page21 id: 36ec43f1b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年11月20日 0時