第四章ー３ ページ22
☆
「そういえば伊吹君」
伊吹の横を歩いていた男はそう呼びかける。伊吹は「はい？」と人当たりの良い表情で返事をする。
「例の件についてはどうなった？」
「例の件・・・嗚呼、最近起こっている事件の犯人を突き止める、というやつでしょうか」
「そうだ」
「それについては、既に解決しました」
伊吹の答えに、男は意外そうな顔をする。「一体誰が＿＿＿＿＿」言い終わる前に、前方からやって来た男に声をかけられた。
端正な顔立ちをした青年で、伊吹に負けず劣らずな姿。その人物が誰かを理解すると、伊吹は隣に立つ男にバレないくらいに小さく笑みを零す。
「今日はいい夜ですね」
その人物は、伊吹と男の二人の前まで来ると、ふっと目を細めた。
「＿＿＿＿＿＿＿女性傷害事件の犯人、�狷麝嫩盪楊足瓩気鵝�」
「誰だお前は」
男＿＿＿二葉亭は自身の名を呼ばれ、目の前に立つ男に鋭い視線を送る。しかし彼は笑みを零すばかりだった。「失礼しました」そう言いながらその人物は少し引き下がる。
「私は武装探偵社が一人＿＿＿＿＿太宰治と言います」
「なッ・・・！？武装探偵社だと・・・？」
「この頃起きている傷害事件を調べた結果、あなたが犯人だということが決定づけられました。・・・・この後の展開は勿論お判りですよね？」
そう太宰が言い切ると同時。双葉亭は息吹を見やる。それは�爐匹Δ砲�しろ�瓩箸いμ仁瓩世辰拭�だがしかし、伊吹は動こうとしない。
「おい、早くコイツを片付けろ！」
「何故です？」
「何故・・・？」
＿＿＿＿＿＿＿俺が受けた指令は、犯人を見つけろという指示ですが。
「俺は犯人を見つけました。そしてその犯人は長、あなたです。つまり犯人などに従うつもりなんて＿＿＿＿元からあるはずがないでしょう？」
「貴様・・・！誰のおかげでこの世界で生き残っていれたと思っている！」
「あなたは勘違いしていますよ。・・・・俺は、お前なんかに心から慕った覚えは無い」
いつの間にか、伊吹の手には鋭利なナイフが握られている。そして目の前には武装探偵社。危機を察した二葉亭は二人の立つ真逆の方向へと身を翻す。
彼の異能は他者を異世界から呼び寄せる能力。だがそれだけでは頂点へと立てない。だからこそ武道は一人前にできる＿＿＿＿＿が、彼は伊吹がどれほどの体術使いで、どれほどの異能力者かを知っていた。
＿＿＿＿＿＿伊吹に裏切られ、勝つ寸法なんて持ち合わせていなかった。
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ゆゆ(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます！頑張らせて頂きますね！！ (2022年12月6日 20時) (
レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 続き楽しみにしてます!! (2022年12月3日 12時) (レス) @page21 id: 36ec43f1b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2022年11月20日 0時
