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第四章ー2 ページ21





「最近起こっている傷害事件の犯人を倒してきて欲しい」


そう鴎外から告げられ、犯人が参加するという宴へとやって来ていたポートマフィアの中原中也と黒蜥蜴の三人。

銀はいつもの姿と違い、プライベートの時と同じような清楚な恰好をしている。そんな銀は何かを見つけると「ねえ」と横に立っていた立原の服の裾を引っ張った。


「なんだ?」

「あれってもしかして」

「ん?・・・・もしかしてあれ、姫さんか?」


銀が指さしたところには、いつもとは違って美しい服装をしている優樹菜だった。普段も大人っぽい雰囲気の彼女だが、その恰好のせいで余計に大人っぽく感じられる。周囲の男性も彼女にたまに視線を送っていた。

広津や中也も気づく。しかし中也は優樹菜の隣に立っていた人物を見て顔を顰めたのだった。


「なんでアイツまでいるんだ太宰・・・・!!」

「おや」


太宰も中也や黒蜥蜴に気づく。しかし優樹菜は気づいていないのか、「どうしました?」と声をかけた。


「いや?優樹菜ちゃんは相変わらずの美しさだと思ってね」

『それは・・・どうも・・・・?』

「あ、照れてる?すぐ照れちゃって可愛いなーもう」



「・・・・・おい、アイツ殺していいと思うか」

「ここで殺すのはどうかと。一般人もいますし」



中也がいると判った瞬間に優樹菜にちょっかいをかけだす太宰。勿論中也をイラつかせるためである。ただの見せつけという嫌がらせだ。

案の定、立原に物騒な事を問うて止められているが。



「それにしても・・・どうして優樹菜がいるんでしょうか」



銀が疑問を口にした時だった。

ターゲットとその側近と思われる男____伊吹の二人が会場の外の廊下へと出る。優樹菜と太宰はインカムから乱歩の指示を得て少し時差を作って同様に会場外へと出た。



「ありゃあもしかすると・・・俺らと同じかもしれないッスね」

「確実にそうだろうな。さて____どうなさいますか」



黒蜥蜴の三人は中也を見る。




______そりゃ勿論。

中也は妖し気に笑って言った。



「俺らも行くぞ」










「そういや、さっき中也達もいたんだけど、反応が面白かったな〜」

『え、そうなんですか?』

「ふふ、私が優樹菜ちゃんを口説いているのを見て凄く怒っていたよ」

『・・・・私を煽りの材料にするのはおやめください』

「大丈夫、ちゃんと本心さ」

『・・・・』

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ゆゆ(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます!頑張らせて頂きますね!! (2022年12月6日 20時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 続き楽しみにしてます!! (2022年12月3日 12時) (レス) @page21 id: 36ec43f1b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年11月20日 0時

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