第二章ー６ ページ14
☆
同時刻。買い出しを頼まれて外出していた谷崎とナオミ。その帰宅中に、とある人物に声をかけられた。
「すみません」
「はい？なんでしょか」
「武装探偵社がどこにあるか、判ったりしますか？」
振り返って話しかけてきた人物を見て、二人は目を見開く。ナオミも「まあ」と口元を手で押さえた。
金色の髪と瞳。整った顔立ちはまさに美少年。人間離れしたかのようなその美しさに硬直していれば、「あの・・・？」と言われ我に返る。
「私達、そこの社員ですの。依頼か何かでしょうか？」
ナオミがそう問えば、その人物は頷く。それなら探偵社まで、と二人は快く彼を探偵社まで案内する。＿＿＿＿その人物の正体が誰かも判らずに。
前を歩く二人を見ながら、彼は口角を上げる。
「＿＿＿＿＿＿優樹菜ちゃんは彼の対応をどうするつもりなんだい？」
太宰からのふとした質問に、「そうですね・・・」と少し考えるようなしぐさをする優樹菜。しばらくすると、口を開いた。
『私だけならまだ判りますが・・・もし、探偵社の皆さんに手を出すようならば』
＿＿＿＿＿＿＿全身全霊で彼を倒します。
『先程も言った通り、彼の異能力は不明。侮ることはできません。・・・・ですけど、彼にも弱点はあるので』
「弱点、ねえ・・・。・・・それ、優樹菜ちゃんは怪我したりしないよね？」
『え、何故です？』
何故そんなことを、と言いたげな優樹菜に対し、太宰は呆れたような反応をする。「え」と少し驚いた声が零れた。
「君が怪我なんてしたら、ポートマフィアが黙っていないさ。それに、我々も気が気でない。例え�牋貉�的な戦闘要員�瓩世箸靴討癲�君は一般人だということには変わりないんだ」
『異能力を持っていてもですか？』
「おそらくだけど、優樹菜ちゃんが異能力を手にしたのはこの世界に来たからだ。つまり、元の世界に帰ればそれは無かったことになる」
さて、と太宰は立ち上がる。それと一緒に優樹菜も立ち上がった。
「そろそろ社に戻ろう」
『そうですね。勢いで出てきちゃいましたから』
地獄が始まるまで、残り数分。
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ゆゆ(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます！頑張らせて頂きますね！！ (2022年12月6日 20時) (
レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 続き楽しみにしてます!! (2022年12月3日 12時) (レス) @page21 id: 36ec43f1b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2022年11月20日 0時
