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☆
「まずは先程言ったように、２人から３人でグループを作ってもらう」
制限時間は１５分だ、と告げる。それと同時、壇上に光が浮かび上がる。驚く間もない。あれは魔法だ。その光はやがて砂時計の形になる。その中央には１５分のタイムが書かれていた。ゆっくりと、光の砂時計が時を刻みだす。
「俺らはもうこれでいいよな」
アランはホープにそう言う。「うん、そうだね」とホープは頷こうとした。しかし、その先で何かを見つける。それに気づき、アランもその視線を辿った。その先にいたのは【氷の姫】だ。
どんどん周りがグループを作る中、彼女だけが静かに佇んでいる。周りも、彼女をグループに入れる気などないようだった。その理由は先程の彼女の行いのせいだろう。
ホープはじっと彼女を見る。そして気づいた。彼女の手が少し震えていたのだ。顔には出ていないが、内心では焦っているのだろう。１０分、５分・・・どんどん時間はなくなっていく。それでも彼女は動かない。
残り１分となったところで、ホープはアランの名を呼ぶ。どうした、と返す必要なんて、幼馴染の彼にはなかった。呆れつつ、苦笑しながら「俺は構わねえよ」と言った。
残り３０秒。ホープが【氷の姫】に近づく。周囲の視線が鋭くホープに突き刺さった。目の前の彼女も驚いて目を見開く。
「＿＿＿＿一緒に組まない？」
ホープの声がやけに響く。
「・・・・どうして？」
「初対面の僕が言うのもなんだけど、君はきっとここで落ちていい人間じゃない」
オルビスは「２〜３人」と指示をした。つまり、1人での任務は認められない。つまり、強制退学＿＿＿＿＿でもそれを流石に見逃すようなことは出来なかった。
白銀の瞳が揺れる。＿＿＿＿残り１０秒。差し出したホープの手。そこに、雪のように白い手が重ねられた。
終了の鐘が鳴る。
「・・・・・全員、グループを作り終えたようだな」
講堂内を見回し、オルビスは少し声色を変える。まるで少し想定外だ、とでも言いたげな声だった。毎年ここで何人か脱落者が出るのだろうか。
「助かったわ、ありがとう」
ふと隣から聞こえた声。え、と思わず驚いて勢いよく振り向く。そこには凍てつくかのような表情ではなく、どこか柔んでいる。さっきの冷たい空気はどこにやら。今度はホープ達が戸惑う番だった。
「私はアイシア。アイシア・エスタリアよ」
鈴の転がすような声で、【氷の姫】アイシアは言った。
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ゆゆ(プロフ) - たむたむさん» 初コメありがとうございます！！現在、友だちがトップ画を手掛けてくれているので、お楽しみに！ (2022年10月24日 21時) (
レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ(プロフ) - 初コメ失礼します！ゆゆさんのオリジナルは私得でしかない…更新楽しみにしています！ (2022年10月24日 20時) (レス) id: b722612dff (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 蒼衣さん» 私は蒼衣さんが読んでくれていることがうれしい (2022年10月23日 23時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
蒼衣(プロフ) - ふあ。おりじなる。うれしい (2022年10月23日 20時) (レス) @page3 id: 07bd606f9d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 掛け持ち魔ﾁｮｺﾐﾙｸ ﾁｮｺﾐﾝﾄ味 2号さん» 友だちに書いて！って言われてようやく出せました〜！お久しぶりです！いつもありがとうございます！！ (2022年10月21日 23時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2022年10月21日 20時
