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噴水前に集まっていた者達は講堂へと誘導された。講堂、と言ってもそこらの学校にあるようなものではなく、壇上から何からがほんの細部にまでこだわられている。

天井からは白い光を放つシャンデリアが無数に垂れ下がっており、目を惹くには十分なものであった。講堂に集まり、席に座る。目の前にあった壇上の幕が、ゆっくりと上げられた。



壇上の中心には彫刻の彫られた演台が置かれている。そこに一人の女性が立っていた。背がもの凄く高く、二メートルはありそうだ。その女性からは謎の威圧感がある。

黒い帽子を深く被り、目の奥が見えないほど色の濃いサングラスを付けている。その帽子の下に、深海色の髪が覗いているのが見えた。真っ黒なドレスが、妖美さを表している。表情が読み取れず、その威圧感に思考が鈍る。



「皆さん」


テノールに近い声が、マイクを通って講堂内に響き渡る。



「私はこの学校の校長を務める、オルビス・フォルティシーム。君達には今からとある任務を受けてもらう」

「任務・・・?」



入学式だと思ったが、違ったようだ。思わず疑問が口から漏れる。隣に立つアランも眉を潜めて怪訝そうにしていた。

ただ、一人の少女だけがまっすぐとした目でオルビスを見ている。先程、チェリーを冷たくあしらった【氷の姫】だ。白銀の目は、僅かに細められている。



「君達に課せられる任務はただ一つ」



動揺を隠せない新入生達の気も知れず、オルビスは言い放った。




「この街の外にある【魔の森】で、言われた獲物を狩ってくること。それだけだ。一組2〜3人でグループを作ってもらう。グループによって狩るものは異なっている。時限までにその獲物を提出でき、任務達成の証明を貰った者。その者達のみ入学を許可する」


全員がその言葉に息を呑む。【魔の森】は、街の人達から恐れられている危険区域だ。危険な魔物が多く生息しており、そこに立ち入れるのは一流の魔法使いか魔術師のみ_____


「無論、嫌なら受けなくてもいい」


オルビスは言う。




「______ただし、受けないなら退学。二度とこの学園に踏み入ることは許されない」



これが、ウェームとリフェロが言っていたこと。

_______この過酷な試練に臨み、達成した者だけが入学することができる。



・・・・・・それができないのならば「退学」となるのだ。

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ゆゆ(プロフ) - たむたむさん» 初コメありがとうございます!!現在、友だちがトップ画を手掛けてくれているので、お楽しみに! (2022年10月24日 21時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ(プロフ) - 初コメ失礼します!ゆゆさんのオリジナルは私得でしかない…更新楽しみにしています! (2022年10月24日 20時) (レス) id: b722612dff (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 蒼衣さん» 私は蒼衣さんが読んでくれていることがうれしい (2022年10月23日 23時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
蒼衣(プロフ) - ふあ。おりじなる。うれしい (2022年10月23日 20時) (レス) @page3 id: 07bd606f9d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 掛け持ち魔チョコミルク チョコミント味 2号さん» 友だちに書いて!って言われてようやく出せました〜!お久しぶりです!いつもありがとうございます!! (2022年10月21日 23時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年10月21日 20時

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