炎火のブルーサファイア２ (ページ4)

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騒ぎのところに向かえば、見覚えのある子供がいた。それに気づいた優樹菜は「あれ」と声を上げる。

『コナン君？あの、どうかしたの？』

「優樹菜・・姉ちゃん。人が、亡くなったんだ」

『・・・・・』

チラリとその方向を見れば、地面に赤い斑点やらができているのが見える。あまり目にしたくなかった優樹菜はすぐに視線を逸らす。

コナンは何かを考え込む様子だ。

『そういえば、コナン君はどうしてここに？皆は？』

「ああ、さっきアイツらとは分かれたばっかで、丁度ここを通りかかったときに悲鳴が聞こえて来たんだ」

『あー』

・・・・・そういえば。

優樹菜は周囲を見渡す。あの人は一体どこに行ったのだろう。自分をここに連れてきた環の姿が見当たらない。

そんな彼女の様子に怪訝に思ったのか、コナンは「どうかしたの？」と問う。

『連れがいたんだけど、どっかに行っちゃって・・・』

「連れ？」

『うん。今日転校してきたばかりの子でね。男の子なんだけど・・・・どこに行っちゃったんだろ』

「もしかしてだけど・・・・あれ？」

とある方向に視線を向け、指さすコナン。

え、とそちらを見る。丁度、事件が起きた場所だった。人だかりができている中心に立っている彼の姿を見つけ、優樹菜はギョッとする。

コナンが驚くほど素早く彼のところへと移動した優樹菜はその名を呼んだ。

『ちょ、ちょっと羽倉君！？』

「ん～？どったの、優樹菜ちゃん」

『やめたほうがいいよ、警察が来るまで・・・』

「でもこれ、殺人事件だよね？なんか手がかりないかなあって思って」

『え？』

殺人事件？と呟くよりも前に、追いかけてきていたコナンが環を見上げる。

「おにーさん、なんで殺人事件だって思ったの？」

「・・・・ボク？キミみたいな子供が見るもんじゃないよ」

「ボク慣れてるもん。で、どうして？」

その時優樹菜は気づいてしまった。環を見るコナンの視線が、いくらか鋭いことに。

「まあ、この状況を見てそう思ったからかなあ」

「へー」

「・・・・あ、優樹菜ちゃん！あんまりこっち見ちゃ駄目だよ？怖いでしょ？」

『え、あ、うん・・・・』

どうするのこの空気。

コナンと環の視線がいくらか冷たく、優樹菜は言葉を発することすらままならなかったのである。

＿＿＿＿＿そして、数分して警察が現着した。