検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:4,713 hit

ページ1





「優樹菜ちゃん見て〜!これ、可愛くない?」



ピンクのうさぎと水色のくまのマスコットを手に、同じクラスで友人の如月(きさらぎ)結愛(ゆあ)がそう声をかけてきた。

目を瞬かせた成瀬(なるせ)優樹菜は「そうだね」と相槌を打つ。


「どっちが好き?」

『えっと、青いほうかな』

「よし!じゃあ優樹菜ちゃんはくまね!」

『え』


水色のくまのマスコットを半ば強制的に優樹菜に握らせる結愛。お揃いね、ってニッコリと告げた彼女に、優樹菜も戸惑い気味にこくこくと頷いた。

マスコットには小さな鈴もついていて、揺れるたびに綺麗な音色が奏でられる。結愛が楽しそうにうさぎのマスコットをバッグにつけるのを見て、優樹菜も笑みを浮かべてバッグに手を伸ばしたのだった。



二人のバッグにお揃いのマスコットがつけられ、話題が転換する。



「そういえばさあ、なんか転校生来るらしいね」

『ああ、なんか皆言ってるよね。如月さん知ってる?』

「さあ・・・?噂程度だけだよ」



窓際の一番後ろの席。

空席のそこに座る人物はまだこの場にいない。


転校生が来るという噂はしばらく前からあった。そして、それが今日なのだ。普段から騒がしい教室も、やたらと神妙な空気になっている。

これも噂だが、編入試験で過去最高得点を取ったとかなんとか・・・。



______そして、朝礼時。その人物はやって来た。


普通の女の子よりは背が高くて、普通の男子よりかは一回り小さな体。華奢な雰囲気を纏うその人物は、少し癖のある髪を靡かせながら教卓の前に立った。




「初めまして〜!羽倉(はねくら)(たまき)です!可愛いってよく言われるけど、こう見えて男だからよろしくね☆」





・・・・・・・また癖のある奴が来た。

2→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
219人がお気に入り
設定タグ:ゆゆ , 名探偵コナン , コナン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆゆ | 作成日時:2023年5月30日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。