第４章 ページ12
「と、轟くんが好きです！私と付き合ってくれませんか！？」
今日は日直
空き教室に荷物を置きに行った私に、聞こえてきた言葉。
ドアの前で止まり、ドアについている窓からちらりと覗けば女の子と轟くん
やっぱり告白のようだ
「俺、お前とは付き合えねぇ」
『・・・・・・・』
ドアから離れ、近くの廊下の壁に背を預けて立っていると、暫くして出てきたのは泣いている女の子だった。
目を擦りながら走って行ってしまい、私の存在には気づいてなかったみたい
その後に、どこかうんざりとした、呆れた様子の轟くんも空き教室から出てきた。
轟くんは私に気付いたようで、ちょっと戸惑ったように私を見た
「今の、聞いてたか」
『結構廊下まで聞こえてましたからね。意外と強めに振るんですね、驚きました』
「あれくらいしないとまた来るんだ。」
本当にうんざりとしていたのか、大きくため息をついていた。
一体この人に泣かされた女子は何人いるんだろうか
ちょっと気になる
『轟くんは好きな人、いないんですか？』
「そういうの、興味ねぇんだ。」
『そ、そうですか・・・』
即答され、思わず引きつった笑みを浮かべてしまう
このことに関しては地雷のようだ
「それ、この部屋に置くやつか？」
『あ、はい』
「貸せ。手伝う」
『え、ですけど・・・・』
「別に構わない」
私が重たがっていることに気付いていたのか、するりと荷物を私の手から攫い、空き教室に持っていく轟くん
ヒーロー志望ってことは、こんなことにも気を付けているのかな？
「ヒーロー志望として当たり前」とか思ってそう
「それに、ヒーローだったら困ってる奴をほうっておくなんてしねぇ」
『・・・・・・・』
やっぱり思ってた
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ゆゆ(プロフ) - 塩キャラメルしか勝たんさん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2021年8月20日 9時) (
レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメルしか勝たん - 登録者数160人おめでとうございます！これからも更新頑張って下さい！ (2021年8月1日 14時) (レス) id: e25b0a7159 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - あかりさん» マジですか・・・！？嬉しいです、ありがとうございます！！ (2021年6月19日 23時) (レス) id: 35eb047a16 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 良すぎました･･･！ゆゆ様の作品で1番好きです！他の作品の更新待ってます！頑張ってください！ (2021年6月19日 22時) (レス) id: 410931cec8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます！他の作品も頑張らせて頂きます！ (2021年6月19日 22時) (レス) id: 35eb047a16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2021年6月2日 20時
