宣戦布告が示す意味

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☆



「優樹菜優樹菜ーーー！」

『どしたの翔陽くん・・・・えッ、ちょっと翔陽くん！？』

「え、何？」

『何じゃなくって・・・引っ張ってる人！息上がって死にそうなってるんだけど・・・』

「え・・・・あああああごめん研磨ああああああ！！」



翔陽くんに呼ばれ、なんだと思って振り返ればまさかの音駒のセッターさんが翔陽くんに引っ張られていて、荒く呼吸をしていた。

翔陽くん・・・・！元気有り余りすぎなのはいいことなんだけど、他の人はそうはいかないんだよ〜！



「お、おれが・・・そんなに体力・・・ないの・・・・知ってるでしょ・・・！」

「ごめんって！優樹菜と話したことないって言ってたから思わず！優樹菜、こっちは音駒の弧爪研磨！研磨、こっちは南海優樹菜！」

『弧爪くんよろしく・・・って言いたいけど大丈夫？ドリンクいる？』

「いや、もうへーき・・・同じ二年だよね、よろしく。あと、苗字でくん付けされるの好きじゃないから名前でいい」

『そう？じゃあ研磨くんで』



案外思ってたよりもフレンドリーだったみたい。静かな子だなって思ってたし・・・正直、翔陽くんとは真逆っぽい感じだったから。


あと驚いたのは、研磨くんはゲームが趣味らしい。しかも結構な上位プレイヤーで、見せてもらったけどもはや達人だった。

・・・・人は見かけによらないなあ、なんて、改めて感じさせられました。





「ちなみに、音駒の主将とは幼馴染なんだって！！」

『え、黒尾さんと？凄く意外・・・』

「昔クロが引っ越してきてその流れで・・・」

『あ、もしかしてバレーもそれで？』

「うん」



黒尾さんと言えば、ブロックが凄かった記憶がある。

研磨くんは観察力凄いし・・・・。あれ、今回の合宿、凄い人しかいなくない・・・・？




ということを赤葦くんに言ったら真顔で。



「いや、この中で一番ヤバいのって南海さんだから」



と言われてしまった。


・・・・・解せない。

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