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一年前のインターハイ会場。


最初の試合を突破し、休憩時間に入っていた白鳥沢学園女子バレー部のセッターとして来ていた優樹菜は焦ったように辺りをうろついていた。



『・・・・・ない』



実は先ほど、ここらを通った際にタオルを落としてしまっていたらしいのだ。

受付の人に訊いても届いてないと言われ、探していたのだが、そのタオルは全国行きが決まった時に友だちが優樹菜に送ってくれたものだった。


だからこうやって必死に探しているのだが・・・・。




「あの」



そして不意に背後から声をかけられ、優樹菜は立ち止まる。



「これ落としましたよ。さっき拾って渡そうとしたんですけど、追いつけなくて」

『わ、ごめんなさい!ありがとうございます!大事なものだから探してて・・・・本当にありがとうございます』



その時に優樹菜のタオルを拾っていたのが赤葦だったのだ。

だが、この時の優樹菜は髪色も、長さも、名前すらもすべて変えている。だからこそ今現在赤葦はマネージャーの手伝いとして合宿に参加している優樹菜には気づいていなかった。



「白鳥沢の・・・・セッターの人ですよね。さっきの試合のセットアップ、凄かったです」

『ありがとうございます!まあ、このインターハイが終わったら、もう公式戦に出ることはないんですけどね』

「え、そうなんですか」

『バレー部の子が怪我しちゃって、私が代わりに出ているだけなんです』



するとそこに、彼女のチームメイトらしき人がやって来た。




「ちょっと〜!はやく来ないと置いてくよ?―――――優樹菜!」

『分かってる!・・・それじゃ、ありがとうございました。お互い試合頑張りましょうね』



もう一度お礼を言うと、そのまま駆けて行ってしまった優樹菜。

その時は特に気にも留めていなかったが、あとになって思う。





「・・・・・・そういえば、試合中とさっきので名前の呼ばれ方違った・・・・?」




試合中は偽名を使っているため、さっきので違和感に気づいた。

だが、それ以来彼女の活躍もなく、ましてや出会うことなんてなかった。だからこそ記憶が薄れていた。


・・・・・・そうだ。今、目の前で。日向にトスをあげているのは―――――







「幻の・・・・司令塔・・・・・・?」

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はな(プロフ) - ゆゆさん» 嬉しい...!10年後でも待ってるよー! (2022年8月9日 20時) (レス) @page45 id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - はなさん» おっとフラグです!次話くらいにでてくる・・・・かも・・・・!? (2022年8月9日 20時) (レス) @page46 id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 赤葦の次はくにみん...?!ヤバい...各校の推しが活躍してきてる...あとは研磨!最推しまってるよ! (2022年8月9日 19時) (レス) @page45 id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ゆゆさん» それな (2022年8月9日 17時) (レス) id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - はなさん» 赤葦くんカッコいいよね・・・・!普段笑わないから、笑ってるときの破壊力ヤバいのよ (2022年8月9日 17時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年7月3日 0時

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