宣戦布告が示す意味

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☆



結局及川さんはそのまま副主将の人に引っ張られて行ってしまった。

連絡先は交換しなかったけど、なんとなく、またすぐに会うような気がする。



「悪い優樹菜。少し寄りたいところがあるんだけど、いいか？」

『私は構わないよ。どこに行くの？』

「俺の通ってた高校。ついでに後輩見に行こうと思って」

『お兄ちゃんの通ってた高校って、烏野・・・だっけ？』



お兄ちゃんの年齢的に、後輩と言うのは今三年生の人たちだったっけ。

確か、心に芯のある強い人たちってお兄ちゃん前に言ってた気がするけど・・・・。烏野って昔は強豪だったらしいし、今年のインハイ予選でもかなりいいところまで行ったらしい。


お兄ちゃんはこくこくと頷いて言った。



「まあ、引退してたらそん時はそん時だけど・・・アイツらなら、残ってるだろうな」

『へえ、お兄ちゃんがそこまで言うなんて珍しいね』




烏野・・・・烏、か。どんな人たちがいるんだろう。


若干期待を膨らませながら、私とお兄ちゃんは烏野へと向かった。

そして、改めて知ることとなる。バレー部の凄さを、偉大さを。



そして、今の烏野がとんでもない存在であること。





・




「そういやお前、及川くんと何話してたんだ？」

『・・・・・内緒』

「内緒！？そんなに親密な関係になってたのか！？」

『違う。そんなのじゃないから』

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