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時は数年前。日向が中学一年生の頃のことだった。

男子バレー部が成立していなかったため、ある日、日向は公園でバレーボールを手に自主練をしていた。



「あっ」



その途中で手元からボールが離れて行ってしまい、地面を転がる。

慌ててそれを追いかけた先には、一人の少女がいてそのボールを拾い上げた。




『・・・・君、バレー部なの?』

「えっ、あ、いや・・・・中学に、男バレがなくてっ!!」




あまり女慣れしていないのか、頬を赤くして慌てたように言う日向に、少女―――――
優樹菜はおかしそうにクスクスと笑う。

そして彼女はひとしきり笑い終えると、戸惑っている日向にこう言った。




『ねえ、良かったらトス・・・・私があげようか?』

「・・・・えッ!も、もしかしてバレー部なの!?ですか!?」

『えへへ、バレー部員じゃないんだけどね。こう見えて、下手ではないよ、私。あと敬語じゃなくていいから。そういう上下関係好きじゃないし。

・・・・・君、名前は?』

「中学一年!日向翔陽!」

『私は二年の南海優樹菜。よろしくね。よければ名前で呼んで?』




これが、彼女たちの出会いだった。

ちゃんとしたトスをあげてもらったことのなかった日向は、その時の優樹菜にあげてもらったトスを覚えていた。


手にフィットする、打ちやすい・・・スパイカーに尽くされたセットアップ。

日向の素早い動きに驚きつつも、すぐに修正してボールをあげることができた。





「すげえうまいな!!優樹菜は、なんでバレー部に入っていないんだ?」

『うーん・・・・一度、入ろうとは思ったの。だけど、やっぱりギチギチした人間関係が好きじゃなくって・・・』

「え、試合に出たいとか思わねえの!?」

『出たいな、とは思うけど・・・・翔陽くんは?どうしてバレーを始めたの?』

「・・・・小さな巨人をテレビで見て、カッケーって思って!おれも、あんな風になりたいんだ!」




キラキラと目を輝かせて言った日向に、優樹菜はふわりと微笑んだ。




『きっとなれるよ、翔陽くんなら。・・・・私もね、試合には出ないけどもっとセッターとしての技術は磨きたいの。お互い頑張ろうね』

「おう!約束、だな!」

『・・・・うんっ』






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はな(プロフ) - ゆゆさん» 嬉しい...!10年後でも待ってるよー! (2022年8月9日 20時) (レス) @page45 id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - はなさん» おっとフラグです!次話くらいにでてくる・・・・かも・・・・!? (2022年8月9日 20時) (レス) @page46 id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 赤葦の次はくにみん...?!ヤバい...各校の推しが活躍してきてる...あとは研磨!最推しまってるよ! (2022年8月9日 19時) (レス) @page45 id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ゆゆさん» それな (2022年8月9日 17時) (レス) id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - はなさん» 赤葦くんカッコいいよね・・・・!普段笑わないから、笑ってるときの破壊力ヤバいのよ (2022年8月9日 17時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年7月3日 0時

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