２０４ ページ3
「・・・・・・は？」
気付けば、猗窩座の視界は宙を映していた。
血鬼術が使われる前に、煉獄のほうから炭治郎が。優樹菜のほうからは冨岡が更に刃を加えたのだ。
舞った血を拭いながら、優樹菜はゴロゴロと地面に転がった猗窩座を見る。
『・・・・・・勝負はあったな。煉獄さんの勝ちだ』
「なん・・・・だと・・・・・！？ふざけるな！！俺はまだ」
『戯け。お前はもう死んでいる』
やはり、上弦の零以外は戦闘機能が下がっている。
刀に付いた血を振り払い、怪我の処置を行ってから四人は次の部屋へと向かった。
一つ一つ、確実に潰していく。
それが鬼殺隊の策だ。
「うむ！まだいけるな！！」
「俺は大丈夫です！優樹菜と冨岡さんは・・・・」
「俺も平気だ」
『私も。でも・・・意外と時間喰ったから。上弦の壱には気を付けて！！』
「二手に分かれよう！！冨岡と竈門少年は、少し遠いが上弦の肆を相手しているはずの甘露寺と伊黒のほうへ向かえ！！俺と華城は胡蝶とその継子のところへ行こう！」
『御意！！』
すぐさま二手に分かれ、煉獄の後ろからついて行きながら、優樹菜は通り過ぎかけた一つの部屋に入った。
突然のことに煉獄も追いかけるように入って来る。
「これは・・・・・」
「煉獄さん！優樹菜さん！！」
「二人とも避けて！！」
バッとその場から退けば、そこには一瞬で切り刻まれた痕だけが残った。
その鋭く、早い攻撃に優樹菜は刀を握った。
前方では不死川と悲鳴��(漢字変換出ませんでした)、そして時透。
後方には胡蝶のカナヲと玄弥が支援をしていた。
「そっちはもう・・・・！？」
「うむ！俺達も加勢しよう！！・・・・・だが、それよりも我妻少年のほうが心配だ。華城はそっちへ行け！！」
『了解！！』
「コイツに銃は効かねェ！！玄弥！お前も華城のサポートしに行けェ！！」
「うん！！」
ここまでは作戦通りのシナリオだ。
だが、ここまで簡単にいくはずがない。
刀を扱えない分、玄弥は体力と運動神経がずば抜けている。
優樹菜の走りにもついて来れているのがその証拠だ。
『不死川くん。上弦の零が現れたら、一般隊士の援助に回って』
「了解！とにかく、今は善逸のところに・・・・！！」
『そうだね・・・・確か、相手は善逸の兄弟子の』
近くまで来ていた二人だったが、突然、床が大きく揺れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1172人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆ(プロフ) - nekonatsu6さん» うわぁ〜そう言ってもらえて嬉しい(*^^*)最後まで読んでくださりありがとうございました！ (2022年1月25日 17時) (
レス) @page18 id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
nekonatsu6(プロフ) - めっちゃ面白いしうわぁ〜｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡泣ける！一気に読んじゃいました！ (2022年1月25日 16時) (レス) @page18 id: d11df75cc6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - まかだみあさん» 最近更新できてないので、テスト終わったら更新頻度ヤバイかもです笑これからもよろしくお願いします！ (2021年12月6日 20時) (レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - Sari0125さん» 楽しみにしといてくださると嬉しいです！いつもありがとうございます！ (2021年12月6日 20時) (レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 掛け持ち魔ﾁｮｺﾐﾙｸ ﾁｮｺﾐﾝﾄ味 2号さん» ありがとうございます！テストも後半戦！頑張ってきます！ (2021年12月6日 20時) (レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆゆ
| 作成日時：2021年11月21日 0時
