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「儈岳・・・・」
「・・・善逸、お前は諦めんなよ」
少しずつ消えていく儈岳に、善逸は涙目になりながらも強く頷いた。
それを見た儈岳は少し笑う。
「優樹菜、お前は今すぐ雄英に戻れ」
『・・・・?なんで?』
「上弦の壱が・・・お前の仲間を殺す為に向かっているはずだ。だから・・・」
_________そこで言葉は終わった。
全てが塵となり、微かに吹く風に乗って散った儈岳を唖然と見ていた優樹菜は、バッとその場から離れようとした。
だが、ここは鬼の住処。そうやすやすと外に出られるはずがない。
どうするものかと内心焦っていれば、その肩に誰かが手を置いた。
「・・・・・俺に任せろ」
「伊之助?」
伊之助はふんすと前に進みでると
「うがああああああああ!!!!!」
「えええええええええっ!?」
壁を突き進むように壊しながら一直線に進み始めた。
何やってんだと若干引いて居れば、伊之助は「ついてこい!」と声を上げる。
「最初出たとこまでなら感覚で分かる!!最短距離だ。来い!!」
『・・・・・そーいうことね。オーケー、我妻くんと不死川くんは他の柱のサポート。んじゃ、頼むよ!』
こうして二手に分かれて進み始めた。
伊之助のおかげで優樹菜は元の場所へと戻れ、上を見上げればはるか遠くに外の明かりが見える。
「あそこから戻れるぞ」
『・・・・・ありがとう、嘴平くんはここら一帯がなんでか鬼が多いから、ある程度倒せたら竈門くんたちと合流してくれる?』
「おう!!こっちも早く終わらしてすぐ行くぜ!!」
『頼んだ』
☆
『__________だからさぁ・・・・間に合わなかったなんて、言いたくないんだよねぇ』
「・・・・・華、城・・・・」
場は雄英高校敷地内。
麗日たちを殺そうとしていた鬼_______上弦の壱 氷雅の前にギリギリで現れた優樹菜が刀で攻撃を弾いた。
「思ってたよりも早かったな」
『儈岳のおかげだよ。教えてくれたから。・・・・・それよりも、今、皆に何しようとしていた・・・・?』
__________雫の呼吸 伍ノ型 雨天恋歌!!
__________血鬼術 雫の源
優樹菜の攻撃で氷雅を外へ追い出し、それを使うかのように氷雅は血鬼術を使う。
抉れる様なそんな攻撃を刀で受け止めながらも、実際、優樹菜にはかなり苦しい状況だった。
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ゆゆ(プロフ) - nekonatsu6さん» うわぁ〜そう言ってもらえて嬉しい(*^^*)最後まで読んでくださりありがとうございました! (2022年1月25日 17時) (レス) @page18 id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
nekonatsu6(プロフ) - めっちゃ面白いしうわぁ〜。゚(゚´ω`゚)゚。泣ける!一気に読んじゃいました! (2022年1月25日 16時) (レス) @page18 id: d11df75cc6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - まかだみあさん» 最近更新できてないので、テスト終わったら更新頻度ヤバイかもです笑これからもよろしくお願いします! (2021年12月6日 20時) (レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - Sari0125さん» 楽しみにしといてくださると嬉しいです!いつもありがとうございます! (2021年12月6日 20時) (レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 掛け持ち魔チョコミルク チョコミント味 2号さん» ありがとうございます!テストも後半戦!頑張ってきます! (2021年12月6日 20時) (レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆゆ | 作成日時:2021年11月21日 0時