１７８ ページ3
「・・・・・・・ねぇ、炭治郎。ずっと言おうか迷ってたんだけどさ」
「なんだ？勉強やめたいとかなら無視するぞ？」
「違うよ！！大事な話だよ！！・・・・・優樹菜ちゃんのことなんだけどさ」
雫屋敷にて。
優樹菜が居ないときによく集まっている炭治郎、善逸、伊之助、カナヲ、玄弥。
本日伊之助とカナヲ、玄弥は任務で居ないが、炭治郎と善逸はそこに来ていて勉強をしていた。
やけに神妙な匂いを漂わす善逸に、炭治郎も思わず身構えた。
「・・・・・・最近、優樹菜ちゃんの音が小さくなっていってる気がするんだけど」
「え？」
「この前、合同任務の時も・・・・・なんか、命が消えていくような音が」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿ガタッ
勢いよく炭治郎は立ち上がる。
驚く善逸に目をくれないまま、炭治郎は妹である禰豆子の入った箱を背負ってとある場所まで走り出した。
それをポカンとして見ていた善逸も我に返って追いかける。
屋敷の戸締りは近くにいた隠に任せていたが。
二人が向かったのは、いつも自分たちがお世話になっている蝶屋敷。
バタバタとやって来た二人にアオイは怒るが、その表情を見て止めた。
「・・・・・・どうかしたのですか」
「あの、アオイさん！しのぶさん居る！？」
「しのぶ様ならいつもの研究室ですけど。呼んできましょうか？」
「お願いします！！」
「・・・・・・ねぇ、炭治郎。まさかしのぶさんに言うの？絶対あの人優樹菜ちゃんトコ突っ込んでくよ？」
「いや、ただ調べてもらうだけだ。何もないならそれでいいんだし・・・・な？」
暫く別室で待っていれば、胡蝶が笑みを浮かべてやって来た。
「何か用ですか？切羽詰まってるってアオイが言っていましたが・・・・・」
「あの、しのぶさん！！」
「はい？」
食いつくように距離を詰める炭治郎に目を丸くしながらも、胡蝶はなんとか訊き返した。
ここまで炭治郎が必死になるなんて珍しいなと思いながら。
「・・・・・・・優樹菜って、今世で痣を使いましたか・・・・・・？」
「・・・・・・・・え？」
☆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1039人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆ(プロフ) - ミントミアさん» お久しぶりです！いつもありがとうございます！最終章、熱い展開を頑張って表現するので読んでくださったら嬉しいです！！ (2021年11月21日 0時) (
レス) id: 43298fbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
ミントミア - 最後の所の優樹菜さんとってもカッコ良かったです！お久しぶりです。最近コメント出来てなくて本当にすみません(> <)ゆゆさん本当に凄いですね！最終章・・・もう凄くワクワクしてます！更新頑張ってください！長文で本当に申し訳ございません！ (2021年11月20日 23時) (レス) @page29 id: dd9b1ad833 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 初コメありがとうございます！！勉強・・・お互い大変ですね汗 読んでくださってありがとうございます！！ (2021年11月20日 23時) (レス) id: 43298fbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
おしるこ(プロフ) - 初めてコメントさせてもらいます。今までのお話すごく面白かったです！テスト勉強の合間などに読ませてもらっていました。最終章ということで寂しくなりますが、これからも頑張ってください！長文失礼しました。 (2021年11月20日 20時) (レス) @page29 id: 1e39618c8a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 白狐さん» お久しぶりです！ホントいつも嬉しいコメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年11月20日 14時) (レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆゆ
| 作成日時：2021年11月8日 23時
