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「捜査を中止しろ?」
事件の捜査の最中。警視庁の捜査一課にやって来た警視庁公安部の公安刑事である風見の言葉に、佐藤は眉を潜めた。
内容は、爆発事件の捜査を中止しろとのこと。この事件は公安が取り扱うというその話の内容に、隣にいた高木も怪訝そうにしていた。
「バカなこと言わないで!これは私達の
「君達にはどうこう言う権利はないです。これは要請ではなく、命令ですから。話は以上です」
半ば強制的に話を切り上げた風見は身を翻して、近くに停めてあったあった車に乗り込んだ。
そして車が動き出し、警視庁から出て行った。あまりの出来事に、佐藤は怒りを隠せずにいたが、後ろからやって来た人物に声をかけられて我に返った。
「おうおう、一回落ち着けよ佐藤」
「伊達さん・・・ッ!」
「びっくりした・・・!い、いつからそこに?」
背後にいたのは、松田と同僚の伊達刑事だ。三年前に捜査一課に移った刑事で、高木とコンビを組んでいるとかどうとか。
先程起こった爆発事件の時は別の事件の担当をしていていなかったが、今戻って来てその事件の話を聞いたところだった。そしてちゃっかり佐藤達と風見との会話を聞いていたのだ。
「そういえば、三年前・・・松田君と一緒に、伊達さんもあの場にいたんですよね?」
「まぁな。超人並みの動きだったなあありゃ。ペストマスクをつけていて、性別もわからなかったから。・・・それと、一つ妙なことはあったな」
「妙なこと、ですか?」
伊達は思い出すように空を見やった。
「松田が爆弾を止めて建物から出てきた後・・・くらいか?そのあとに、銃声が聞こえたんだ」
「え・・・!?」
「急いで確認してみたが、撃たれたヤツどころか怪我人もいなかったからな。その犯人が不発で撃っちまったのかッつー話にはなったなあ」
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ゆゆ(プロフ) - yumさん» 初コメありがとうございます〜!最近忙しくって更新できていませんでしたが、今日は頑張って更新させて頂きます! (2023年4月17日 20時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
yum - 初コメ失礼します!この作品めちゃくちゃ面白いです!更新頑張って下さい🙌応援してます📢 ̖́- (2023年4月12日 19時) (レス) @page7 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 花音さん» 初めまして!そう言っていただけて嬉しい(*^-^*)♡ありがとうございます! (2023年3月21日 17時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2023年3月20日 11時) (レス) @page7 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆゆ | 作成日時:2023年3月18日 23時