検索窓
今日:30 hit、昨日:31 hit、合計:24,314 hit

35 ページ35





なんと、サスペンダーが限界まで伸びきって柵が折れそうになってしまったのだ。慌ててサスペンダーを掴むも、どんどん膨らむボールで引っ張られてしまう。

そしてとうとう柵は折れ切ってしまった。その勢いで弾き飛ばされる。


液体によって動きにくいこの場。焦りが勝って、優樹菜は結愛を見る。



『如月さん!これ、どうするの!?』

「え?・・・・耐える?」

『耐える!?ノープランだったの!?』

「いやだって_____」



何かを言おうとした結愛の言葉を遮るように、サスペンダーの端を何者かが掴んだ。

「大丈夫かい!?」と言ってきたのは、ヒカリエから飛び出して来た高木。その後ろには佐藤もいる。しかし高木からは赤い血が滴っていたのだ。


佐藤がそれを言うが、高木は「今はここを離れるわけにはいかない」とサスペンダーを引っ張った。



「・・・・・もう、わかったわよ!」



それにつられ、佐藤もサスペンダーを掴んだ。

が、それでも人数は足りない。更に、痛みに耐えきれなくなった高木が地面に座り込んでしまう。



「おい、大丈夫か!?」



そしてそこに、避難誘導を呼びかけていた伊達が駆けつけてきた。彼曰く、他の刑事は別のところへと向かったらしい。

血を流す高木に代わり、伊達がサスペンダーを引く。



________その時。



「手伝うよ」

そう言ってやって来たのは、エレニカの仲間達だった。


彼らはすぐさまサスペンダーに手を伸ばし、コナンのやろうとしていることに手を貸した。涙を浮かべるエレニカに、彼らは言った。



「エレニカ、我々のリーダーはお前だ。お前の進む道に、俺達はついていくよ。他の皆も賛同している。お前一人で背負うことはない」








こうして、サスペンダーも結びなおされた。

コナンのボールは完全に大きく膨らみ、交差点を塞ぐようにして液体を塞き止めた。爆薬は、混ざらなければ爆発しない。そしてそれは今____彼らの手によって防がれた。




ハロウィンの花嫁が起こした大事件。

そしてそれは今、彼らの推理と友情、行動の全てによって終幕を迎えるのであった。












END

36ーEpilogueー→←34



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
196人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆゆ(プロフ) - yumさん» 初コメありがとうございます〜!最近忙しくって更新できていませんでしたが、今日は頑張って更新させて頂きます! (2023年4月17日 20時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
yum - 初コメ失礼します!この作品めちゃくちゃ面白いです!更新頑張って下さい🙌応援してます📢 ̖́-‬ (2023年4月12日 19時) (レス) @page7 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 花音さん» 初めまして!そう言っていただけて嬉しい(*^-^*)♡ありがとうございます! (2023年3月21日 17時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2023年3月20日 11時) (レス) @page7 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆゆ | 作成日時:2023年3月18日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。