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気を失ったプラーミャを抱えたのは、元婚約者の村中だった。

村中は安室を見て、今すぐこの場から離れるよう促す。困惑する安室に対し、村中は続けた。


「ここにいたらまずいんじゃないか。君は公安の人間なんだろう?」

「何故それを!?」

「長いこと刑事をやってたんでね。わかるんだよ、勘で。まあ、婚約者には勘が働かなかったようだがな」



______大丈夫。目暮達には黙っておくさ。・・・・生きていればな。










「おそらく皆が集まるのは、スクランブル交差点の中央!とにかくそこの周囲までいけば、全員が爆薬を塞き止めるために動き始めているはずだよ」

『・・・・よく覚えてるね、映画の内容なのに』

「そりゃあ映画は軽く二桁は観に行ったからね!」



成程。この子はコナンオタクであった。


液体が流れている道を走り抜けながら、優樹菜は前を走る結愛についていく。

こんな危機な状況なのに、結愛は幾分か楽しそうだ。それもこれも、未来の展開を細かく詳しく覚えているからだろう。逆に言えば、何も覚えていない優樹菜は心配でしかないのである。



息をきらして走っていれば、前のほうでサスペンダーを引っ張っている歩美がいた。どうやら、その後ろにある柵にサスペンダーを結びたいらしい。だが、届かなくて困っているようだ。



『歩美ちゃん!』

「っあ、優樹菜お姉さん・・・・!」



転びそうになった歩美を支え、優樹菜もサスペンダーを掴む。結愛もそれに続き、三人で引っ張る。しかしそれでも足りなかった。

どうするものか・・・と困難していれば、誰かが姿を現わした。


「手伝うわ。そこに結べばいい?」



聞き覚えのある声に、ハッとして顔をあげれば、そこにはエレニカが立っていた。



「他のところにも、私の仲間が向かっている。安心してもらって構わない」

『・・・よろしいんですか。その・・・』

「・・・・プラーミャのことなら大丈夫だ。あの少年に、言われたからな」



それだけでわかった。少年、とは・・・コナンのことだろう。

流石だな、と思いつつ、優樹菜達は一緒に柵にサスペンダーを結び付けた。歩美はバッヂでそれを連絡。どうやら、他の場所も準備完了したらしい。




すると、広場の方向でどんどん見覚えのあるサッカーボールが膨らんでいくのが見えた。

しかし、後ろから嫌な音が聞こえて来たのも同時だった。

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ゆゆ(プロフ) - yumさん» 初コメありがとうございます〜!最近忙しくって更新できていませんでしたが、今日は頑張って更新させて頂きます! (2023年4月17日 20時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
yum - 初コメ失礼します!この作品めちゃくちゃ面白いです!更新頑張って下さい🙌応援してます📢 ̖́-‬ (2023年4月12日 19時) (レス) @page7 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 花音さん» 初めまして!そう言っていただけて嬉しい(*^-^*)♡ありがとうございます! (2023年3月21日 17時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2023年3月20日 11時) (レス) @page7 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2023年3月18日 23時

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