炎火のブルーサファイア

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「コナン君！一体どうしたの？」


コナンを追いかけてか、蘭もやって来た。コナンは目の前を見据えたまま、「これを見て」とポスターを指さした。そのポスターには、渋谷の簡単な地図が描かれている。規制されている通りは色が変えられて表示されていた。

ハロウィン当日の交通規制区間のポスターだった。その道筋を回転させると『￥』になる。そう、まるで、蘭が描いたあの図のようだ。



「でも、村中さん達が結婚式を挙げるヒカリエは渋谷にあるんだし、わざわざそんな絵を描かなくても・・・」

「いや、ヒカリエだけじゃない。もしかしたらその周辺一帯も・・・・」



「＿＿＿コナン君、まるで新一みたいなこと言うね」




ギクリ。



「・・・・・・・って！新一兄ちゃんが言ってたんだ！」

「また新一に事件のこと相談してたの？」

「う、うん」



慌ててコナンは取り繕う。何度も頷けば、蘭は少し呆れているようだ。大方、工藤新一のことについてだろう。

いけないいけない。推理していると、自分が今小学生の姿だということを忘れてしまう。前に「・・・そんなに秘密にしたいことを、呆気なく私にバレるって何？」と過去一冷めた目で見てきた優樹菜のことは一生忘れられない。


って、今それはどうでもいい。



もう一つの謎も今解けたのだ。コナンや優樹菜達が巻き込まれたあのビルの爆弾。あれはクリスティーヌ達を狙ったものではなかったということも。

あれは初めから子供達を狙っていた。証拠のメモを目撃した可能性のある人物を＿＿＿＿＿この世から消すために。そして、そうなるように仕向けた人もいる。



「まさか」




蘭も、何かに気づいたようだった。





「正体は・・・・村中努さん！？」






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