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人混みないで友人と離れ離れになり、その際に知らない場所へと連れて来られた優樹菜。場所は地下貯水槽。周囲にはランタンの被り物を被った人物が数人立っていた。
『・・・・・何の御用ですか』
ガチャリ、と横腹に何かが突きつけられた。感覚でわかる。これは、拳銃だ。優樹菜をここまで連れてきた人物が脅しとして銃火器を取りだしたのだ。
ロシア語で何かを言っているっぽいが、正直ロシア語はわからない。頑張って英語とフランス語である。
しかし、視線だけを動かして気づいた。銃火器のセーフティが外されていない。
ふむ、と少し考え______優樹菜はそのまま足を振り上げ、相手の手を蹴り上げた。その手から銃が飛ばされる。
「このガキッ・・・・!」
______まあ、勿論相手は怒ってしまうわけで。
・・・・・・しかし、優樹菜も優樹菜でキレてしまい、返り討ちにしてしまったわけだが。
成瀬優樹菜は、今世では大人しく美術部に所属している。しかし、前世では習い事で護身術を習っちゃってたりしていたのだ。その癖が身体に染み込んでしまっており、キレるとそれが発動する・・・という感じである。
今となっては、前世でこれをしていて良かったと思っている。正直、護身術があったからこそ今までこの世界で生きていられたと言っても過言ではないからだ。・・・流石に蘭には負けるが。
『あと・・・松田刑事は何してるんです?』
「何って・・・見りゃわかんだろ。爆弾の詳細教えろって言われたところだ」
『なるほど・・・・?』
「そこまでだ」
エレニカは冷淡に会話を途切れさせた。彼女は二階で涼しい顔をして立っている優樹菜を見上げる。
「あなたのことは調べさせてもらった。松田刑事に例の爆弾の解体方法を教えてもらっていたみたいだな。・・・先程の爆弾を解体したのも」
『確かにそうですけど・・・それが何ですか?』
「三年前のあの日。_____あなたも奴に、プラーミャに会っているな?」
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ゆゆ(プロフ) - yumさん» 初コメありがとうございます〜!最近忙しくって更新できていませんでしたが、今日は頑張って更新させて頂きます! (2023年4月17日 20時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
yum - 初コメ失礼します!この作品めちゃくちゃ面白いです!更新頑張って下さい🙌応援してます📢 ̖́- (2023年4月12日 19時) (レス) @page7 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 花音さん» 初めまして!そう言っていただけて嬉しい(*^-^*)♡ありがとうございます! (2023年3月21日 17時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2023年3月20日 11時) (レス) @page7 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆゆ | 作成日時:2023年3月18日 23時