3 ページ3
☆
成瀬優樹菜は転生者である。と言っても、この世界があの事件多発で有名な「名探偵コナン」だということを知ったのはごく最近。
数か月前、有名な怪盗であるキッドをいいところまで追い詰めていると「キッドキラー」という名で一時期有名になっていたのだ。そこで知った。江戸川コナンなんて名前、そうそういるもんじゃない。逆に、いたら驚く。
そこからなんかいろいろ事件やらに巻き込まれ、出会い、仲良くなって____今現在、という形だ。そこから見事なまでに事件や爆発物と遭遇するようになったが。
今の年齢は15歳。世間で言うならば、中学三年生だ。普通に家族もいるし、そんな真っ黒い闇のような過去を持っているわけではない。むしろ、家族全員優しくて幸せ者である。爆弾とはよく会うが。
_______ここからは、優樹菜本人も知らない話。
この人、実は死ぬはずだった運命の人を何人か救っていたりする。知らないところで、だ。
彼女の友人がコナンオタクで時々話を聞かされていた感じなので印象にはなかったが、その救った人たちをひっくるめて「警察学校組」と言うらしい。
このまとまりは全員で五人。その中で、四人が死ぬという過酷な運命だったが・・・・・なんか知らんうちに助けてた。まあ、理由は後程。
『てか、こんな物騒な世界を今まで気づいていなかった私って一体・・・・』
マジでコナンの世界に行きたいんだけど!と記憶の中の古き友人が騒いでいるのを思い返しながら、優樹菜は盛大にため息をつくのだった。
一方その頃。現着したパトカーに乗っていた警察たちはと言うと、コナンから全部事情を聞かされていた。ちゃんと、爆弾を解除したのはコナンではなく優樹菜だということも説明して。
「あら、それでその優樹菜ちゃんは?」
刑事の一人____凛々しい佇まいの女性、佐藤刑事が周囲を見渡す。そこに、優樹菜に姿はない。
コナンが「帰った」と言えば佐藤の背後から歩いて来ていた松田が、またか、と呆れたように呟いた。佐藤も苦笑する他ない。
「というか松田君、いつの間に優樹菜ちゃんに爆弾の解除法なんて教えたの?あの子はまだ子供なのに・・・・」
「仕方ねえだろ。今回だって俺が教えてなきゃ死んでたぞ、アイツ」
「あのねえ・・・・」
さも平然と言う松田に、佐藤は頭を抱えたのであった。
☆
196人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆ(プロフ) - yumさん» 初コメありがとうございます〜!最近忙しくって更新できていませんでしたが、今日は頑張って更新させて頂きます! (2023年4月17日 20時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
yum - 初コメ失礼します!この作品めちゃくちゃ面白いです!更新頑張って下さい🙌応援してます📢 ̖́- (2023年4月12日 19時) (レス) @page7 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 花音さん» 初めまして!そう言っていただけて嬉しい(*^-^*)♡ありがとうございます! (2023年3月21日 17時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2023年3月20日 11時) (レス) @page7 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆゆ | 作成日時:2023年3月18日 23時