検索窓
今日:28 hit、昨日:31 hit、合計:24,312 hit

16 ページ16




残り1分・・・40秒・・・30秒・・・・。



刻々と時間は削られていく。「クソッ」とコナンは焦ったような声を出していた。優樹菜も苦々しい顔で手を動かし続けている。

残り_____10秒。



パチン、と一本のコードが切られる。

9秒、8秒、7秒。


止まることなく、コードは切られていった。





________パチンッ。


・・・・そこで、優樹菜の手は止まった。タイマーは、「00:01」という文字で止まり、点滅していた。そして、すぐに息絶えるように音を鳴らして文字は消え失せた。

ふっと息をついて、ハサミが床に落ちる。



『・・・・・・・はあああああああ・・・・・っ』




____解体は、ギリギリで終わった。

あと一秒遅かったら、この建物ごと爆発するところだった。


コナンも大きく息を吐いてその場に座り込む。優樹菜もその場に座り込んだ。遠くのほうから、パトカーのサイレンが聞こえてくる。




「っと、警察が来る前に・・・」

『何するの?』

「この液体を調べたくてな」



近くにあったポットと、自分の着ていた上着に爆弾の二色の液体をそれぞれ含ませた。それを見ていた優樹菜は「よくやるなあ」と心で呟いていた。



少しして警察は到着し、閉じられていた扉も開かれた。

下に下りれば心配そうにしている子供達がいて、無事だと伝えれば嬉しそうに歓喜の声を上げていた。コナンも歩美につかみかかられるような勢いで心配されている。



さらには蘭もやってきて、めちゃくちゃに心配されたが、怪我がないことを伝えれば酷く安心したような表情をしていた。

優しい人だなあ、と思っていれば、佐藤刑事が近寄って来る。



「優樹菜ちゃん、ちょっといいかしら?」

『あ、はい!爆弾のこと・・・ですよね?』

「ええ・・・・本当、無事でよかったわ」



チラリと子供達を見れば、高木刑事が子供達にわいのわいのと爆弾の話をされていた。収集が大変そうだ。

周囲を見渡しても、松田達はいない。あ、よかった。怒られない。


その安心が表に出ていたらしく、佐藤から「松田くんは別の仕事よ」と教えてくれた。よかった。来てくれたのが佐藤刑事で良かったと心から思った。





17→←15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
196人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆゆ(プロフ) - yumさん» 初コメありがとうございます〜!最近忙しくって更新できていませんでしたが、今日は頑張って更新させて頂きます! (2023年4月17日 20時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
yum - 初コメ失礼します!この作品めちゃくちゃ面白いです!更新頑張って下さい🙌応援してます📢 ̖́-‬ (2023年4月12日 19時) (レス) @page7 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 花音さん» 初めまして!そう言っていただけて嬉しい(*^-^*)♡ありがとうございます! (2023年3月21日 17時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2023年3月20日 11時) (レス) @page7 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆゆ | 作成日時:2023年3月18日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。