１１ ページ11
☆
「・・・・・その人が、どうかしたの？」
「三年前の１１月７日。君は何の事件があったか知っているだろう？」
「うん。観覧車内と病院内に爆弾が仕掛けられて、危機状態だったけど両方とも解体できたって事件だよね。観覧車には松田刑事が乗っていて、病院内にいた人が爆弾を見つけてくれたから松田刑事は助かった」
観覧車の爆弾は、爆破３秒前にもう一つの爆弾のありかを示す仕組みだったから、と。
コナンがそう言い終わり、降谷もそうだと頷いた。
「その時、病院で爆弾を見つけたのがその人物なんだ」
「は？」
「え、どうかしたかい？」
「あ、ううん・・・なんでも・・・・」
アイツ、オレと会う前から爆弾を遭遇してんじゃねえか。
「そ、それで？」
「彼女の記録を調べた結果、彼女はその日、怪我で病院に来ていたんだ。前日に怪我をしたらしい。そのとき、本人は『風で物が飛んできて切った』と言ったらしいが・・・・生憎、その日はほぼ無風だった」
「・・・・物が飛ぶほどの風は吹かなかったってことだね」
「そして、その時の傷は銃で傷つけられたようなものに激似していたらしい。・・・・６日に起こった事件後の謎の発砲。そして翌日の彼女の怪我。どうにも偶然には過ぎると思ってね」
なるほど、とコナンは納得した。
確かにそれなら辻褄が合う。だが、優樹菜は今日、そのことについて何も触れて来なかった。怪我の理由を誤魔化したということは、隠したかった理由があったのだろう。
・・・・・・まあ、どうせアイツのことだから「親にはバレないようにしとこー」みたいな理由だろうけど。
「その反応。やはり、知っているんだね。成瀬優樹菜という少女を」
「・・・・なんか、最近爆弾と出会いすぎて松田刑事に解除方法を教え込まれてたよ」
「子供になんてことを教えてるんだアイツは・・・・」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆ(プロフ) - yumさん» 初コメありがとうございます〜！最近忙しくって更新できていませんでしたが、今日は頑張って更新させて頂きます！ (2023年4月17日 20時) (
レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
yum - 初コメ失礼します！この作品めちゃくちゃ面白いです！更新頑張って下さい🙌応援してます📢 ̖́- (2023年4月12日 19時) (レス) @page7 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 花音さん» 初めまして！そう言っていただけて嬉しい(*^-^*)♡ありがとうございます！ (2023年3月21日 17時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;｀Д´)これからも応援してます(^○^) (2023年3月20日 11時) (レス) @page7 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆゆ
| 作成日時：2023年3月18日 23時
