2 ページ2
☆
簡単に言うならば、コナンは優樹菜が「コナン=工藤新一」ということを知っていることを理解していた。
勿論だが優樹菜が言い当てたわけではない。本当にたまたまなのだ。下校中、偶然通りかかったら、新一の声で彼の幼馴染に電話をかけていたところを目撃。そこから正体がバレたのである。いくら優樹菜がこの世界に詳しくなくても、それくらいは流石に知っていたが。
優樹菜も優樹菜で「あー、うん。そうなんだ・・・?」と煮え切らないよくわからない返答をしていたが、それは混乱からだろうとコナンは勝手に考えた。実際は返答に迷っていただけである。変な返答をすれば怪しまれると思ったから。
「で、爆弾は!?」
『慌てなくても、もう大丈夫だよ。警察に連絡しても時間が足りないって思ったから、先に解除しちゃった』
「それを真顔で言えるオメーの気が知れねえよ・・・。どこで学んだんだ?」
『なんか「お前は爆弾に遭遇しすぎなんだから、ある程度の知識は叩きこんどけ!」って、松田刑事から』
「マジか・・・」
松田刑事とは、警視庁刑事捜査一課強行犯三係の刑事である。とある事件でこちらに転属となったらしいが、詳しいことは知らない。なんせ、にわかだからだ。
ただ、こんな人いたっけ、というのが優樹菜の感想である。
彼は手先が器用で何でも解体しているそう。で、よく爆弾と遭遇する優樹菜ともなんでかよく会う。まあ、向こうは仕事で来ているだけだが。
「あのさあ、優樹菜は中学生なんだろ?よくもまあ、怖がらねえもんだな」
『一つ言っておくよ。私、君と出会うまでは普通に生きてて普通に一般人だったんだけど。君と出会ってから爆発物とよくこんにちはするんだけど』
「え?」
何言ってんだコイツ、みたいな目をされたが仕方がない。せめてものお返しである。
紙袋をコナンに渡し、爆弾があった場所を伝えるだけ伝えて優樹菜は去ろうとする。「もうじき警察来るけど」と言うコナンに、優樹菜は一言。
『また私が見つけたことがバレると、今度こそ松田刑事にどやされる』
「どんだけ爆弾と遭遇してんだよ、このたった数か月程度で」
☆
196人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆ(プロフ) - yumさん» 初コメありがとうございます〜!最近忙しくって更新できていませんでしたが、今日は頑張って更新させて頂きます! (2023年4月17日 20時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
yum - 初コメ失礼します!この作品めちゃくちゃ面白いです!更新頑張って下さい🙌応援してます📢 ̖́- (2023年4月12日 19時) (レス) @page7 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 花音さん» 初めまして!そう言っていただけて嬉しい(*^-^*)♡ありがとうございます! (2023年3月21日 17時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2023年3月20日 11時) (レス) @page7 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆゆ | 作成日時:2023年3月18日 23時