1 ページ1
☆
______米花町のとあるショッピングモール。
その一部にある、人気のない非常用階段に腰かけていた一人の少女はハサミを片手に、手にある何かと向き合っていた。
それは赤く点滅していて、タイマーが付けられていた。_____爆弾である。
実を言うと、このショッピングモールに買い物に来ていた彼女は、ベンチ下にご丁寧にも紙袋に入れられていた爆弾を発見。で、現在進行形で爆弾解除中である。
その時、彼女の携帯が軽やかなメロディを奏でた。少女は携帯を耳に当てる。
『はい』
「あ、優樹菜姉ちゃん!?さっき爆破予告があって・・・・何か知らない!?」
電話の奥から聞こえて来たのは、焦ったような少年の声。それを聞いた少女は「ああ」とため息を零した。
・・・・・目の前にある爆弾。恐らく、この話だろう。
『それなら今手元にあるよ。・・・・あと、なんでいっつも私に訊いてくるの?』
「え、だって優樹菜姉ちゃんって爆弾との遭遇率ヤバいし・・・・って、今手元にあるって言った!?時間は!?」
『んー、あと5分くらい。今こっちで解体してるから間に合うと思うよ』
「オメーいつの間に爆弾の解除方法習得してんだよ・・・」
『素に戻ってるじゃん』
パチン、と一本のコードを切れば、爆弾は音を無くす。点滅もなくなり、解除されたことが示された。一応最終的な確認もし、彼女はもう一度それを紙袋に戻して立ち上がる。
電話の相手の少年の名は江戸川コナン。この米花町では「死神」とも言えるんじゃないか、と思えるほど彼の周りでは事件が起きやすい。
そして、爆弾を解除した少女____
皆様はご存じだろうか。この世界_____名探偵コナンという二次元と呼ばれる世界を。
そして、その世界に転生してしまった成瀬優樹菜はいわゆる「にわか」と言うほどこの世界について詳しくないのであった。
そんな少女と、このヨハネスブルクの町。
・・・・・・前途多難である。
196人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆ(プロフ) - yumさん» 初コメありがとうございます〜!最近忙しくって更新できていませんでしたが、今日は頑張って更新させて頂きます! (2023年4月17日 20時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
yum - 初コメ失礼します!この作品めちゃくちゃ面白いです!更新頑張って下さい🙌応援してます📢 ̖́- (2023年4月12日 19時) (レス) @page7 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 花音さん» 初めまして!そう言っていただけて嬉しい(*^-^*)♡ありがとうございます! (2023年3月21日 17時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2023年3月20日 11時) (レス) @page7 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆゆ | 作成日時:2023年3月18日 23時