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「何・・・ッ?」


全身がしびれて動かない。なんとか目線だけを動かせば、自身の体に蝶が数羽ついていた。

優樹菜は、地面に落ちたナイフと銃を拾い上げる。そして、何を思ったのか、銃を数発空に向かって撃った。銃声だけが轟く。


絶句する両親。優樹菜は顔色を変えない。



『なんで、私が協力するって思ったの?私は蝶を操れる。しかも、いろんな効果のある蝶をね。____その蝶のせいで、アンタらは今動けていない』

「チッ・・・してやられた・・・・!」

『悪いけど、私は誰かを助けるために生きると決めている。確かに私はまだまだ醜いよ。だけどね・・・例え中身が同じであったとしても、死にざまくらいは選べるでしょ』



誰かを傷つける、そんな人物として死ぬか。

誰かを助けるために生きて、そのために死ぬか。


例え醜い蝶でも、それくらいの選択はできる。



「くそっ」



男は、隠し持っていたもう一丁の銃を取り出して銃口を優樹菜に向けた。だけど、優樹菜はただ平然としている。凛々しく、そして強い何かを閉じ込めたような目____それを見た彼らは、背中に何かが這うような感覚を覚えた。

自分の娘が、知らぬ間に消えていて早数年。その間に、何があったというのか。


こんなに強い子供ではなかった。いつも何かに怯え、自分達に素直に従う子供だった。道具にしか思っていなかった、人形のような娘だった。

なのに。_____なのに!




『ねえ、知ってる?さっきの銃声の意味』



男が、トリガーを引く直前。今度は、優樹菜が笑みを浮かべて言った。



『_______ここ、ポートマフィアの陣地でもあるんだよ?』









_________パァン!!



銃声が一発、その場に響き渡った。

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ゆゆ(プロフ) - こはさん» 猟犬、いいですよね!私も推してます!アンケートありがとうございます! (2023年3月23日 20時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 日傘さん» そう言ってもらえて嬉しいです!私は今年から受験生なので、今のうちに…って感じです!(笑)アンケートありがとうございます! (2023年3月23日 20時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
こは - こんにちは。ゆゆさんの作品とても面白いです。私は「梅雨に咲く花」がいいです。個人的に猟犬が好きだからです。お願いします。 (2023年3月23日 12時) (レス) @page34 id: b559896119 (このIDを非表示/違反報告)
日傘(プロフ) - とても面白かったです!その上更新スピードが…とても速い…!!とてもとてもすごいです…(?)続編ならこの作品が良いです!どの作品でも楽しみに待ってます! (2023年3月23日 2時) (レス) @page34 id: 9477fd6c3a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 審神者は霊力豊富さん» 記念作品第一弾!猟犬が大好きな私好みのものでした(笑)アンケートありがとうございます!! (2023年3月22日 19時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2023年3月11日 22時

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