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「くそ！指導者不在、周囲の捜索を！」
慌ただしく、ひとつの建物の中でヒーローが動いている。
緑谷出久もその一人で、爆豪と轟とは別のチームだが入った部屋の周辺をくまなく見渡していた。
＿＿＿＿＿＿＿＿場所はオセオン。
最近話題になり出した、個性を「病」として扱う組織 ヒューマライズの指導者であるフレクト・ターンを捕まえるために、奴がいるであろう場所を攻めたのだが・・・・
そこには、部下以外誰も居なかった。
「一体どこに・・・・もしかして、すでに違う場所に・・・！？」
「その可能性があるな。よし、一度別チームと合流するぞ」
「はい！」」
共にいたヒーローたちと、居た部屋から出て行こうとした緑谷。
だが視界の端に何かが入り込み、思わずそちらに視線を向けた。
「・・・・・ん？」
そこには、赤い染みのできた手帳があった。
この騒動で飛び出してきたヒューマライズの一員の誰かが落としたのだろうか。
緑谷はそれを拾い、中を見た。
だが、染みのせいで文字がにじんでうまく読めない。
「おい、行くぞ」
「あっ、ハイ！」
緑谷はその声に、「とりあえずは」とその手帳を今着ているステルススーツのポケットに入れておいた。
そして、この先に起こることを想像もせず、外でエンデヴァーたちと合流した。
「おいクソデク！指導者がいないってどういうこった！！」
「わからない・・・・だけど、きっと別の拠点がいくつかあるんだと思う。そこに逃げ込んだとしか・・・」
「だが、他の国にいるチームもソイツは居ないようだな」
「うん・・・まだ知らないところがあるのかも」
そう言ったとき、不意に空気が重くなった。
というよりかは、威圧感を感じたのだ。
他のヒーローも何かを感じ取り、周囲を警戒する。
「やけに騒がしいと思えば・・・なんだお前ら。こんなヒーローごときにその有様か」
「よ、妖花様ッ・・・・！！」
「ったく・・・・あの女に随分と手間取った。おかげで撒くのが大変だった」
ヒューマライズの一人に声をかけられたその女性・・・妖花はヒーローを見据えた。
＿＿＿＿＿＿＿コイツも、敵だ。
そう判断したエンデヴァーは拘束にかかろうとする。だがそれを轟が止めた。
「待て・・・・・違う、この感じは・・・・・！！」
「・・・・おい、鬼は全員死んだんじゃなかったのかよ」
これは、鬼だ。
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ゆゆ(プロフ) - きららさん» 嬉しいです！いつもありがとうございます！ (2022年1月16日 11時) (
レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - ゆゆさんの作品いつも見てます！これ1章から読んでるんですけどめっちゃ面白いです！ (2022年1月16日 9時) (レス) id: 9dad630efc (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 璃璃さん» マジですか！！新作は本日より更新開始ですっ(#^^#) (2022年1月5日 12時) (レス) @page24 id: 43298fbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
璃璃(プロフ) - コメント失礼します！僕予告の感じとっても好きです。この作品読んであんまり知らなかったヒロアカが大好きになりました！これからも頑張ってください！ (2022年1月5日 9時) (レス) @page24 id: e4b1da5e1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 琥珀さん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2022年1月3日 19時) (レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2021年12月8日 14時
