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「ロディ・・・・・」
「頼んだぜ、ヒーロー！！」
笑ったロディに、緑谷は頷いてケースを受け取ろうとした。
だがその瞬間・・・・大きな爆音とともに、二人に影が差した。
そして姿を現したのは・・・・・見覚えのある敵の乗ったヘリ。
べロスと、シデロの二人の「個性」で足場はどんどん悪くなる。
咄嗟にロディを抱えて逃げようとした緑谷だったが、見事に足場が崩れて二人は分断。
放り投げられたスーツケースを取ろうとロディが走り出すが、次の攻撃でケースもろとも、崖から空中に放り投げられた。
「ロディ！！」
間一髪で片手で崖にしがみついたロディだったが、今にもそこは崩れそうだった。
緑谷が近づこうと駆け出すが、そこにはシデロの鉄球を使ってべロスが矢の代わりに放った鉄球が邪魔をして近づけない。
その隙に、シデロがヘリを降りて大きな鉄球をロディに振り落とそうとした。
「人類の救済を・・・・・！！」
「あっ・・・・・！！」
がらり、と・・・
ロディの掴んでいた崖が崩れた。
真っ逆さまに落ちていくロディに、緑谷は焦るが鉄球が邪魔をして動けない。
(どうすれば・・・・！！ロディ！！！)
しかし、遅れてやって来るのがヒーローということなのだろうか。
急な風と一緒に流れるかのように、ふわりと誰かがロディを抱えた。
靡く黒髪に、透き通るような青い瞳。
誰もが見惚れるその姿。
自分を抱えるその者の姿に、ロディは見覚えがあった。
「君は・・・・・・」
『・・・・・・・そういえば、前にも会ったね』
足場の良いところにロディを下ろした者・・・・優樹菜は「怪我はない？」と一言。
優樹菜の圧倒的な存在感に無言でコクコクと頷けば、そう、とだけ返された。
「お前はッ・・・・！ッ！？」
シデロが優樹菜を捉え、近づこうとしたがそれよりも先に彼の身体に氷がまとわりついた。
パキパキ・・・っと、見覚えのあるその氷結に緑谷はハッとして振り返る。
「これは・・・・・轟くん！？」
「保須のときといい、おまえの通信はわかりにくい」
『だがそれを安易に理解できるのがハイスペック轟くんなんだよね』
「・・・・・華城、お前もだぞ。なんであれから電話もメールも繋がらないんだ」
『・・・・・・』
思わず、顔を手で覆ってしまった。
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ゆゆ(プロフ) - きららさん» 嬉しいです！いつもありがとうございます！ (2022年1月16日 11時) (
レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - ゆゆさんの作品いつも見てます！これ1章から読んでるんですけどめっちゃ面白いです！ (2022年1月16日 9時) (レス) id: 9dad630efc (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 璃璃さん» マジですか！！新作は本日より更新開始ですっ(#^^#) (2022年1月5日 12時) (レス) @page24 id: 43298fbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
璃璃(プロフ) - コメント失礼します！僕予告の感じとっても好きです。この作品読んであんまり知らなかったヒロアカが大好きになりました！これからも頑張ってください！ (2022年1月5日 9時) (レス) @page24 id: e4b1da5e1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 琥珀さん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2022年1月3日 19時) (レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2021年12月8日 14時
