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「やべ、思ってたより遅くなっちまった。ロロとララ大丈夫かな」
暗くなった道を、一羽のピンクの鳥を連れて走り抜ける少年が一人。
ぼんやりと光る街灯が不気味だが、彼は自分の弟と妹のことで頭がいっぱいのようだ。
「PiPiPi！」
「おう！早く帰るぞ・・・・・って、ん？」
その少年は急いでいたにも関わらず足を止めた。
近道をしようと細い裏道を通っていたのだが、前方から誰かやって来たのだ。
こんな時間に珍しいなと思いつつ、彼は道を譲ろうと端に寄ったのだが。
「いいわねあなた。「個性」がどんなものかは知らないけど、身体能力はかなり高いと見た。あなたなら私の部下になってもそれ相応の働きはするだろうね」
「・・・・・？それ、もしかして俺に言ってる？」
「あら、あなた以外に誰がいるの？・・・・あなた、「鬼」というものを知っているかしら？」
「鬼・・・・って、前に二ホンってところで話題になった、あの鬼？」
ニコリと・・・・誰もが見惚れるような、そんな表情をしていた女性。
場違いな和装をしており、笑っているのにその朱色の瞳がひときわ怪しく見えた。
彼女は「そうよ」と少年に手を伸ばす。
「私もね・・・・・人喰い鬼なのよ」
「んなっ・・・・！？」
少年は咄嗟に彼女から距離をとる。
だが相手のほうがスピードが速い。いつの間にか頬に切り傷がついていた。
流れる血を拭いながら、少年は焦りに焦っていた。
(や・・・やっべぇ！！え、鬼って滅んだんじゃなかったの？なんでいるんだよこんなトコに！)
「避けられちゃった。やっぱり、反射神経がいいのね。でも・・・私には関係のないことよ。ああ、名乗ってなかったわね。私は
再度、妖花は手を伸ばす。
狙った獲物は逃がさない。そう考えているから＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
しかし、スパンッという音とともに少年の前に誰かが立ちふさがった。
「・・・・・・へぇ」
妖花は面白そうに口角を上げた。
「あなた、知ってるわよ。死んだって聞いたのだけれど・・・何かの間違いだったのかしら」
『・・・・・・・』
鬼殺隊の隊服に羽織。蒼い刀。
そして月夜に照らされる・・・・澄んだ青い瞳。
『・・・・・私が誰も死なせない』
雫柱 華城優樹菜がそこに立っていた。
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ゆゆ(プロフ) - きららさん» 嬉しいです！いつもありがとうございます！ (2022年1月16日 11時) (
レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - ゆゆさんの作品いつも見てます！これ1章から読んでるんですけどめっちゃ面白いです！ (2022年1月16日 9時) (レス) id: 9dad630efc (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 璃璃さん» マジですか！！新作は本日より更新開始ですっ(#^^#) (2022年1月5日 12時) (レス) @page24 id: 43298fbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
璃璃(プロフ) - コメント失礼します！僕予告の感じとっても好きです。この作品読んであんまり知らなかったヒロアカが大好きになりました！これからも頑張ってください！ (2022年1月5日 9時) (レス) @page24 id: e4b1da5e1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 琥珀さん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2022年1月3日 19時) (レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2021年12月8日 14時
