愛情表現 10 ページ11
*
『自習終わったら校門に来て』
メールの内容は、それだけだった。
「……おつかれ」
「あ、ああ、うん。月島くんこそ……」
言われた通りに校門へ行くと、そこには見間違えるはずもない、月島くんが立っていた。
行ったところで何を話せばいいのか、とりあえずどうやって話しかければ……。
なんて悩んでいたのは杞憂に終わる。
すぐに私に気づいた彼が声をかけてくれたので、少し安心した。
「……それじゃ、帰ろう」
そう切り出した彼に、思わず「え」と声が漏れる。
「そ、その前に、なんで私が自習してるって知ってたかを」
「君の友達が騒いでたから。あのAが、放課後に残ってまで図書館で勉強するって」
「…………そっか」
私は友達の間でどのような認識なんだ、
と若干落ち込んでいると、俯いていた私の視界に
月島くんの掌が入った。
思わず顔をあげると、月島くんが口を開く。
「手、つないでもいい？」
私から少し目をそらして、ほのかに頬を紅潮させて。
「……うん」
ぎゅ、としっかりつながれた手から彼の温もりが伝わってくる。
初めて手をつないだときの記憶が蘇ってきた。
あのときは私から手つないでほしいって頼んだんだっけ。
あれから、少し経って。
ここ最近は二人の距離が離れていた。
けれど、彼の手の温かさや、
照れているとき目を合わせてくれないのは、
変わっていなかった。
「今日は送ってく」
聞こえるか聞こえないかぐらいの声で、月島くんが言った。
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こゆきー - お、頑張って下さい！ (2016年2月4日 18時) (
レス) id: 812680425a (このIDを非表示/違反報告)
ぐみちょこ - 赤葦のお話が見たいです！！ (2016年1月24日 11時) (レス) id: 9dff969fcf (このIDを非表示/違反報告)
彩★ゆっきー(プロフ) - ななうらさん» マジ……ですか!?死んでも待ってます！第五弾、頑張ってください！ (2015年12月18日 12時) (レス) id: 72bbf58daf (このIDを非表示/違反報告)
ななうら(プロフ) - 彩★ゆっきーさん» いえいえ、リクエストありがとうございます！実は第五弾を赤葦にしようか迷っていたので、踏ん切りがつきました(笑)できるだけ早く公開できるようにしますので、第五弾もよろしくお願い致しますm(__)m (2015年12月17日 19時) (レス) id: fa90d567e6 (このIDを非表示/違反報告)
彩★ゆっきー(プロフ) - 第五弾赤葦がいいです！ってこれ勝手なリクエストですよね……すみません。でも、いつかやってほしいです！五弾も楽しみに待ってます！ (2015年12月17日 19時) (レス) id: 72bbf58daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななうら | 作成日時：2015年12月5日 13時
