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第31符 ページ37

開け放つと同時に天馬とAは馬に合図を出し駆け出していく。



そしてAは手綱をさらにしっかりと持ち、先程と比べ物にならない程の速度でかけていく。


それを見た天馬も負けじと速度を上げていく。



その様子をつられて外に出てきた従業員達が感嘆の声を上げながら見守る。


従1「それにしてもなんて馬術の持ち主だ。
特にあの女性の方、馬の乗りこなしがとても鮮やかで見ていて目を見張るものがありますね。」

従2「いずれにせよ、今まで見てきた中であのふたりが1番上手く見えるな。どこかで習っているようにしか見えないが一体どこの育ちの方なんだろうな...。」



そう言ってまた天馬とAを遠くから見つめる従業員達であった。





天「お前、上手いじゃねぇか。
馬術はいつ習ったんだ?んん?」

横で並走しながら私に問いかける天馬

貴『んんー、習ってはないよ。』


天「...は?習ってなくてそれか?
どういう事だ、んん?」


貴『い、いや、見てたから分かるっていうか...?汗』



天「ふぅん?そうか。」


怪しさを隠しきれていないAだが、天馬はあえて突っ込まないことにした。


―――パシャッ。


そして実は馬を走らせながらAの写真を撮っていた天馬であった。
勿論Aは気づいていない。


そしてその後もたわいの無い会話をしながら1時間半ほど馬を走らせていた2人だった。



乗馬を終えようと2人とも馬から降り、馬に感謝を伝える為に鼻の上と脇腹あたりを撫でてやる


そうすると白馬も黒馬も2頭とも2人の腰に頭をこすりつけてくる。
これは挨拶のお返し的な意味なのだ


貴『ふふっ、くすぐったいよ』

そう言って珍しく自然にはにかむA


そのAに見とれていると―――。


従「やっぱり彼女さんとかですか?」

と天馬だと知らない命知らずな従業員が馬鹿な質問をふっかけた。



――――ピキッ。



天「...あぁ?」

天馬は一気に不機嫌になり眉間にシワを寄せ少しばかり荒くなる。

その様子に従業員も年下相手なはずなのに怯えてしまう。

それを見かねてAは

貴『こら、天馬。ダメでしょ?怖がらせちゃ。』

と、そう言って天馬を牽制する。

天「うるせぇ、ガキ扱いすんなA。この刈り上げツンツン野郎が悪いだろ。」

それがさらに天馬のかんにさわる


貴『もー、最強の陰陽師なら、器も広くなきゃダメでしょう?
そんなツンツンしないの天馬。』



そのセリフに従業員達が一気に青ざめた。

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設定タグ:十二天将 , 双星の陰陽師 , 天馬   
作品ジャンル:恋愛
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Laven(プロフ) - 天馬は土御門有馬のことを有馬とは呼びませんよ。 (2020年10月27日 10時) (レス) id: 6c7fad0c5e (このIDを非表示/違反報告)
徒花 - この作品初めて見ましたが面白かったです!頑張ってください (2019年4月13日 17時) (レス) id: 5d280f12f7 (このIDを非表示/違反報告)
めり(プロフ) - 龍黒点ってことはアニメ沿いなんですね! (2018年12月25日 18時) (レス) id: fff5b31823 (このIDを非表示/違反報告)
Oliver(プロフ) - 蘭花☆♪さん» 漢字変換間違ってましたよね、すみません。後々直していきます。ありがとうございます。 (2017年3月7日 23時) (レス) id: 6215888b9e (このIDを非表示/違反報告)
Oliver(プロフ) - 魚の鱗さん» お疲れ様です。ありがとうっす、その言葉励みにして2章も頑張りますわ。全然大丈夫っすよ〜無理せずに。 (2017年3月7日 23時) (レス) id: 6215888b9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Oliver | 作成日時:2017年2月9日 8時

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