第26符 ページ31
そしてソファーにへばりつくA。
そして先程、お風呂に入る前のやりとりを思い出す。
貴『そ、そういえば、さっき私のタオル1枚の姿見たんだからここは譲って。』
そう、さっき天馬が飲み物を吹きかけたのは、Aが呪装を解き元の姿に戻った時、入浴中だったためにタオル1枚になってしまったのだ。
それを天馬はしっかりと見てしまった。
それをAは思い出し、今さらながら赤面しながら言い訳にする。
天「...あれは不可抗力だ。それにあんな格好で俺の前に堂々といるのが悪い。」
貴『......(-_- )ムッ。』
天「はぁ、だったらこうすりゃあいいだろ。」
そう言ってAに近付く天馬。
そしてAの足の裏と肩の後ろに手を入れてヒョイっと持ち上げた。
貴『...え。...はい?
んなっ!!/////』
要するに天馬はAをお姫様抱っこしているのだ。
驚きと恥ずかしさを隠せていないAを見て、ニッと、はにかむ。
貴『おっ、降ろしてボケナス!!!』
天「......聞こえねぇ」
貴『触覚ボケナス降ろして!!!』
そう言って足をばたつかせるA。
天馬はまったく相手にしていないようだ。
そしてすぐにベッドについてしまう。
天馬はそっとAをベッドに降ろした。
そして上からジーッと、見つめる。
貴『.........汗汗』
天「............。」
貴『な、何でしょうか...。汗』
天「さっさと寝ろ。明日は色々やるからな。今のうちに寝とけ。」
有無を言わせない高圧的な態度に簡単に降参してしまった。
貴『あ、はい。』
そう言って大人しくベッドに横になり目をつむった。
それを見て天馬は一瞬微笑み、ベッドのきわに座った。
しばらくすると、Aから規則正しい寝息が聞こえてきた。どうやら眠りについたようだ。
貴『スースー。』
目を閉じて熟睡しているA。
それを見てどうやら天馬も眠くなってきたようだ。
天「ふぁ〜」
思わず欠伸が出た。
天「さて、寝るか。」
そう言って天馬はソファーに行くのでもなく、どこにも移動せず
そのままベッドに体を沈ませる。
横を見るとAの寝顔。
艶やかな髪が月明かりに照らされてとても妖艶に見える。
そしてその髪に手を伸ばし頭を撫でた。
貴『ん。......んー......。スースー』
天「......ふ」
かすかな笑みを残して天馬も眠りについた。
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Laven(プロフ) - 天馬は土御門有馬のことを有馬とは呼びませんよ。 (2020年10月27日 10時) (レス) id: 6c7fad0c5e (このIDを非表示/違反報告)
徒花 - この作品初めて見ましたが面白かったです!頑張ってください (2019年4月13日 17時) (レス) id: 5d280f12f7 (このIDを非表示/違反報告)
めり(プロフ) - 龍黒点ってことはアニメ沿いなんですね! (2018年12月25日 18時) (レス) id: fff5b31823 (このIDを非表示/違反報告)
Oliver(プロフ) - 蘭花☆♪さん» 漢字変換間違ってましたよね、すみません。後々直していきます。ありがとうございます。 (2017年3月7日 23時) (レス) id: 6215888b9e (このIDを非表示/違反報告)
Oliver(プロフ) - 魚の鱗さん» お疲れ様です。ありがとうっす、その言葉励みにして2章も頑張りますわ。全然大丈夫っすよ〜無理せずに。 (2017年3月7日 23時) (レス) id: 6215888b9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Oliver | 作成日時:2017年2月9日 8時