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第25符 ページ30

貴『......はぁ。』

そうため息をついて両手で顔を覆う。



そして覆った手から涙が伝い湯に落ちる。




貴『私はどうすればいいの...っ。
私は...っ泣』





その頃天馬は部屋で飲み物を飲みながらまた
Aのことを考えていた。しかし内容はさっきとはまったく異なるものだ。



天(Aは眼帯ナヨ野郎に何を言われたんだ...。正体とかって言ってたか...何の話なんだ...?
どっちにしろ、今のあいつの様子からしてあんま聞かねえ方がいいか...。)



そうあれこれ色んな事を考えていると

貴『―――お待たせ。ご飯遅れちゃってごめんね苦笑』


Aが風呂から上がり戻ってきたようだ。



天「―――気にしてねぇ。
もう飯は持ってこさせたからさっさと食うぞ。」


貴『うん。』



天馬の返事に間が空いた時彼はAの目を見ていた。
恐らく彼の事だから私が泣いていたことに気づいたのだろう。

でも何も聞いてこないその優しさに涙腺が緩むのを堪えながら食事をした。



そして食事を終えようとしたころに
天馬が部屋に備え付けてある電話を取って誰かに電話をしようとしている。



無言でそれを見ていると



天「......あぁ。俺だ。
みたらし団子あるだけ。あぁ。」


そしてガチャンと切った。


貴『......みたらし団子お願いしたの?』


天「あぁ。旅館に入ってくる時奥に団子の店があったからな。」


貴『そんなところまで見てたの、凄いね。』


天「お前も食うか?みたらし団子。」


貴『あ、私は遠慮しとくよ、お腹いっぱいだし^^;』

天「そうか。」


そう言って旅館の従業員に食事の後片付けをさせてテレビを観る天馬。


気付いたらずっと天馬を見ていたA。


天「...ん?」


さすがの視線に天馬も気づいてこっちを見た、が、

貴『ふん/(プィ』


すぐに顔をそむけてしまった。


天馬といると、いつも楽な気持ちでいられる
とても落ち着くし、気を遣わずにいれる。

実は天馬もそう思っているのだが...

なぜだかは、2人とも、まだ気づいていない。



そして、その後、天馬の頼んでいたみたらし団子が部屋に届き、2人でお茶をしながら何事も無かったようにテレビを見て笑いながら時を過ごした。




そして問題の時間がやってくる――――。






貴(よ、よし。意地でも私はここから動かないぞ...((ムスッ)



そのAを見て天馬は馬鹿だな、と薄く笑う。



石鏡悠斗の事があり、忘れていたがベッドの件がまだ終わってないのだ。

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設定タグ:十二天将 , 双星の陰陽師 , 天馬   
作品ジャンル:恋愛
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Laven(プロフ) - 天馬は土御門有馬のことを有馬とは呼びませんよ。 (2020年10月27日 10時) (レス) id: 6c7fad0c5e (このIDを非表示/違反報告)
徒花 - この作品初めて見ましたが面白かったです!頑張ってください (2019年4月13日 17時) (レス) id: 5d280f12f7 (このIDを非表示/違反報告)
めり(プロフ) - 龍黒点ってことはアニメ沿いなんですね! (2018年12月25日 18時) (レス) id: fff5b31823 (このIDを非表示/違反報告)
Oliver(プロフ) - 蘭花☆♪さん» 漢字変換間違ってましたよね、すみません。後々直していきます。ありがとうございます。 (2017年3月7日 23時) (レス) id: 6215888b9e (このIDを非表示/違反報告)
Oliver(プロフ) - 魚の鱗さん» お疲れ様です。ありがとうっす、その言葉励みにして2章も頑張りますわ。全然大丈夫っすよ〜無理せずに。 (2017年3月7日 23時) (レス) id: 6215888b9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Oliver | 作成日時:2017年2月9日 8時

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