十二天将 鸕宮天馬と恋をした。

第１９符 ページ24

結構さっきの事が気になっていた天馬。




さっきアイツは本能的にだろうが、俺が来た瞬間にすぐ後ろに隠した。


それに、元々Aは予想外の事が起きてもさほど驚かない冷静沈着な性格の持ち主なのだ。

なのにあんなに取り乱して本を落とすなど、普段では絶対にありえないことだ。





天「―――珍しいな。」


天(って、俺はなんでこんなにあいつの事ばっか考えてんだ、さっきのもたまたま隠しただけかもしんねえし、何かあったら言ってくるだろ。)


と、それ以上詮索するの止めた。






その頃、Aは露天風呂につかりながら上へと登っていく湯けむりを目で追い、上空の月を眺めた。


思わず大きなため息をついた。

あんなものを見てしまったら誰だってこうなる。


貴『はぁ。
綺麗な月...。』




貴(――――ﾊｯ!!?)


ｶﾞﾊﾞｯ!!!!!



？「ほんと。綺麗だよね。A。」






声がしたのと同時にお湯につかっていたのから立ち上がり、タオルで隠しておいた霊符と刀を構え、臨戦態勢をとった。




そして鋭い眼差しを声の主に送る。




貴『―――――石鏡...悠斗。』







その頃天馬もただならぬ気配に気付いていた。

天「この気配...っA!!!」


名前を呼びすぐに風呂場にかけていく。

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