第1符 ページ2
―――チュンチュン。
―――今日もいつもと同じ朝を迎える
貴『あぁ、また霊符を忘れるところだった。』
最近ケガレ祓いでよく忘れてしまう霊符を
何十枚か束ねて太もものあたりにつけてある
ホルダーにセットした。
そして髪を束ねて簪をさす。
貴『上出来。』
そう呟いて白の制服の袖に腕を通す。
普段なら私服である着物を着るのだが
今はワケあって歳を3歳偽り、16歳の
女子高生として、高校に通っている。
本当は19なのだが、上の命令とあらば
逆らう事も出来ないので、仕方なく、
という形で任務をこなしている最中なのだ。
そして家を出て向かいの家の門の前で
2人が出てくるのを待つ。
貴『......』
――――3分経過。
貴『.........』
――――5分経過。
貴『.....................』
―――――10分経過。
貴『はぁ。』
いつもの事だが流石の遅さにしびれを切らして
玄関に向かう。
――――〜〜〜〜♪♪
ちょうど扉を開けようとした瞬間に
スマホの着信が鳴った。
貴『はぁ、こんな忙しい時に誰。』
画面を確認して
盛大なため息をついてから通話をタップする
貴『...もしもし。朝っぱらから何の用でs』
有「おっはよーーんAちゃんっ☆
君の大好きな土御門有馬だよーーん☆
元気してるー?ちゃんとご飯食べてる?
久々のJKはどうよっ(。-`ω-)☆」
貴『おはようございます元気です食べてます
別にどうもありません忙しいので切って
もいいですか?』
有「もーつれないなぁAちゃん☆
...それで、2人はどんな感じ?」
スマホを耳に当てながら
痴話喧嘩しながら玄関を出てくる2人を見る
貴『いつも通り。変わりはありませんよ。
仲も宜しいようで。』
ろ「うるせーな!馬鹿って言った方が馬鹿
なんだよ!」
紅「耳元で大きな声を出さないで。耳まで
君の馬鹿が移る。」
ろ「あァ!?お前がでかくさせてんだろーが!」
紅「させてない。君が勝手にした。」
ろ「お前だ!」
紅「君。」
ろ「お前!」
紅「君。」
有「――――んー。なるほど☆
確かに楽しそうだネ☆
まぁ君がそばにいる事だし大丈夫だろう
あぁそれと――――、」
電話越しに有馬の声色が変わるのを瞬時に悟ったので今までのいい加減な態度から改めて聞く。
有「最近2人の近くで大型のケガレが頻繁に
現れている。警戒を怠らない様に」
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Laven(プロフ) - 天馬は土御門有馬のことを有馬とは呼びませんよ。 (2020年10月27日 10時) (レス) id: 6c7fad0c5e (このIDを非表示/違反報告)
徒花 - この作品初めて見ましたが面白かったです!頑張ってください (2019年4月13日 17時) (レス) id: 5d280f12f7 (このIDを非表示/違反報告)
めり(プロフ) - 龍黒点ってことはアニメ沿いなんですね! (2018年12月25日 18時) (レス) id: fff5b31823 (このIDを非表示/違反報告)
Oliver(プロフ) - 蘭花☆♪さん» 漢字変換間違ってましたよね、すみません。後々直していきます。ありがとうございます。 (2017年3月7日 23時) (レス) id: 6215888b9e (このIDを非表示/違反報告)
Oliver(プロフ) - 魚の鱗さん» お疲れ様です。ありがとうっす、その言葉励みにして2章も頑張りますわ。全然大丈夫っすよ〜無理せずに。 (2017年3月7日 23時) (レス) id: 6215888b9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Oliver | 作成日時:2017年2月9日 8時