play.1 ページ1
「なあ、A？」
いつもいじわるな後ろの席のるすくんが私の名前を優しく呼ぶとき、それはロクな用じゃない。
だから、限界が来るまで絶対絶対るすくんの方なんて向いてやらないんだから…！
そっぽを向いて手元に残る作業を進めていると、ツンツンツン とすごい速度で背中をつつかれた。
これはなんなのか。かまっての合図なのか。
…だとしても！ここで折れてしまったら絶対負けだ！
自分の意思を強く持って前を向き続ける…けど。
「ねえ、ってば」
急に耳元で囁かれて、背筋がぞわっと震える感覚に陥る。
そのまま肩に力をこめられてぐいっと後ろに引かれる感覚とともに、ガタッと椅子が音を立てて倒れかけた。
「っ、さっきからなに！るすくん！」
耳元で囁かれたから心拍数が上がっていて、顔を真っ赤にして振り向くと。
「や？なんでもないけど？」
涼しい顔をしてそんなことを言うるすくんが憎いし、まんまと後ろを向いてしまった羞恥と怒りで顔がさらに赤くなる。
「あぁもう、しらない…！！」
私は意味不明な言葉だけを残して駆け足でその場から逃げることしかできなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななは(プロフ) - 彩華さん» コメントありがとうございます…！お気に召していただけて良かったです…！！ (2019年9月7日 18時) (
レス) id: b04c4d533f (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - あぁ.....luzくん好き...← 遅いですが完結おめでとうございます！！とっても面白かったです！ (2019年9月4日 17時) (レス) id: e742c3b57e (このIDを非表示/違反報告)
ななは(プロフ) - 時雨さん» コメントありがとうございます！時雨さんの作品読ませていただいているのでめちゃくちゃうれしいです、ありがとうございます…！頑張ります！ (2019年7月23日 17時) (レス) id: 49c70b8813 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 更新ありがとうございます…！めちゃくちゃ胸がきゅんきゅんきて最高です！お身体に気をつけて更新頑張ってください！陰ながら応援しております。 (2019年7月20日 22時) (レス) id: 27a105a2bf (このIDを非表示/違反報告)
ななは(プロフ) - つな缶。さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけるとめちゃくちゃ活力になって嬉しいです〜！頑張りますね！ (2019年2月25日 1時) (レス) id: 5c9855cc70 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
