りんごジュース【中務裕太】

27 ページ27

Aside




『りの、行こ』


放課後、2年3組の教室に向かう。

あの時以来だな、、連絡先聞いた時以来、

さすがに1人では行きずらいからりのも誘って。


りの「ワンチャン告白あるんじゃん？笑」

『だから、そんなのあるわけないって。』


自分で言っといて悲しくなるけど、。


教室について、中を覗くと

やっぱり中務裕太と数原先輩しかいない。

またあの時と同じように、

数原先輩は窓の外を眺めて、

中務裕太は携帯いじってる。


『中務先輩っ、』


ドアを開けながらそう声をかけると

持っていたスマホをポケットにしまい、

振り向いてくれる。

少し乱れた前髪さえかっこよく見えてしまう私は

重症なのかな、なんて笑


『あ、あの』

裕太「中入り？笑」

『あ、失礼します、』


ドアのとこから話す私にそう言うと

こんどは体もこっちに向ける。


龍友「りのちゃんも来たん！ほな廊下出よ〜」

りの「え、はい！」


りのと数原先輩はそう話して2人でどこか行っちゃうし

教室に残された私は中務裕太と話さなければならない状況で、

でも、、、

なんて、俯きながら考える私。

少しして、中務裕太が口を開く。


裕太「俺、なんか悪いことでもした、？」

『え、悪いこと、、？』

裕太「いや、ごめんなんでもない、」


え、？

もしかして避けてたの気づいてる？

でもそれで言ってきてるんだとしたら

気にしてるってこと、？

なんか、、嬉しい気もするけど、




好きな人にこんな顔はさせたくない。




・

28→←26

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す