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トレセンを出ると私は黄色い歓声に包まれた。

テヒョンはとぼけた顔をしてる。

“A〜〜〜!!!”

沢山のファンがこっちへ向かってくる。

「こういう時って...」

テ「笑っときゃなんとかなんだろ」

私は精一杯の笑顔を振りまいた。

こんなに沢山のファンが詰めかけてくるのは初めてだった。

“サインしてください!”

“握手してください!”

“プレゼントです!”

私のファンらしき人達はテヒョンをそっちのけにして私に詰め寄ってきた。

「テヒョン...」

私はテヒョンの腕を掴んで様子を伺う。

ざっと周りのファンに対応し終わるとテヒョンは私の手を握って足早に歩いていく。

「すみません、通してください...」

人混みをかき分けるように歩いた。

私を触って喜んでる人もいれば

“あいつ誰?”そんな声もした

コンビニに着くとテヒョンはラーメンのコーナーへ行った。

テ「ラーメン食べたいんだろ?」

「あ、うん...」

明らかに不機嫌だ。

手はまだ繋いだまま。

「私、おごる。ごめんね...」

テ「俺がおごる」

「なんで!私が...」

テ「どうせ迷惑かけたとか思ってんだろ」

「...」

図星すぎて何も言えなくなってしまう。

テ「俺に気遣うな」

「うん...」

テ「人の顔色伺うな」

「うん...」

テ「早く帰ろう、練習しなきゃ」

「そうだね」

テヒョンは私から手を離してラーメンを商品棚から取った。

私も取るとテヒョンは私のラーメンも持ってくれて水とおにぎりを買った。

テヒョンは、お金を払って袋に入った商品を貰うと私の手をまた握った。

「!!!」

テ「今日から俺はAのマネージャー」

「マネージャーは手繋がないよ?」

テ「仲間でもありマネージャーでもある。」

「何それ」

くだらなすぎて笑えた。

テ「お前一人で歩かせたら朝になっちゃう」

「確かに」

テ「行くぞ」

そう言ってコンビニを出た。

ファンはまだいたようで走って向かってくる。

“隣の男は誰?”

“彼氏いたの?”

女の子二人組が寄ってくる。

「同じチームの...」

“の?彼氏?”

そう言って高笑いをする。

怖い、本当に私のファンなのか?

テ「同じチームの仲間」

「兼マネージャー」

テ「今、急いでるんで。サイン貰ったですよね」

“はい...”

そう言ってファンは身を引いた。

テヒョンはいつもより足早に歩く。

私が小走りになっちゃうくらいだ。

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はに(プロフ) - ふにたんさん» いつもありがとうございます^ ^コメントとっても嬉しいです!こんな自己満な小説ですがお付き合いいただきまして光栄です!お互い小説作り頑張りましょう^ ^WWIC楽しかったですね!そしてテヒョンちゃんがドラマに大抜擢!!!楽しみです^ ^ (2015年3月24日 1時) (レス) id: d8d2abe6d7 (このIDを非表示/違反報告)
ふにたん - はにサンの作品とても面白くて好きです☆° 毎回の更新楽しみにしておる者です(笑)私もうぃのちゃんの小説書いてるのですが、はにサンのように上手くは書けませぬ…(苦笑) それと、私もWWIC行きました♪ (2015年3月23日 23時) (レス) id: 8e8b743597 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はに | 作成日時:2015年2月6日 16時

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