オレ達の物語りにタイトルなんていらない！ (ページ8)

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(５)－２－(魔王と吸血鬼の血の契約)後編ページ8

ｸﾞﾗﾅｰﾄ『ぎゃっ！！』
驚くグラナート

ｼｪﾗ『……！』
ｳﾞﾗﾄﾞ『……！』
固まる二人

ｻﾗｼﾅ『あ、ほらこの方がグラナートさんですよ。』

ｳﾞﾗﾄﾞ『！！』

ｼｪﾗ『おい！ヴィシャス！いや、サラシナ！！なぜここにこいつを連れてくる！！』

ｻﾗｼﾅ『まぁまぁ、もう戦争は辞めたんでしょう？それより少しグラナートさんにお話しがありまして。』

ｸﾞﾗﾅｰﾄ『えっ？オレ？』

ｳﾞﾗﾄﾞ『違います…よね…そんな……』

ｸﾞﾗﾅｰﾄ『えっ？何？どうしたの？？』

ｼｪﾗ『？！』

ｻﾗｼﾅ『あー…やっぱりこの方なんですね…。』

ｳﾞﾗﾄﾞ『グラナ……』

ｸﾞﾗﾅｰﾄ『！！オレが小さかった…女だった時の愛称……』

ｳﾞﾗﾄﾞ『！？？』
ｻﾗｼﾅ『？』

ｳﾞﾗﾄﾞ『えっ？女だった時の…？？！！』

ｸﾞﾗﾅｰﾄ『まぁ、色々あって女の姿で産まれて…小さい頃は女の子だったっス。(にこにこ)』

ｳﾞﾗﾄﾞ『そんな…グラナが……！！』

ここでヴラドが大事な事を思い出した…
《魔王と吸血鬼族の血の契約》
吸血鬼が魔王に血を貰う事は
魔王を主とし、生涯忠誠を尽くす事…

グラナ…グラナートは魔王の一族…
いずれは恐らく魔王になるであろう…
色んな思いが巡り、頭を抱えるヴラド……

ｼｪﾗ『貴様がグラナートの幼い頃の事を知っているとは…まさか…血の契約など…』

ｳﾞﾗﾄﾞ(！！シェラがこの方といると言うことは……！！)

シェラとヴラドは顔を見合わせ重たい空気が流れた……

ｸﾞﾗﾅｰﾄ『何？？？？』

ｻﾗｼﾅ『グラナートさん、良かったですね♪良いお父さんとお母さんが出来ましたね♪』

ヴラドとシェラが(キッ)とサラシナを睨む。

グラナートは何が何だかよく分からない。

少し前まで大きな戦争を繰り広げていた
白と黒の吸血鬼は、同じ主の元についてしまったのだった。