episode : 24 ページ26
眩しい光と , 体を揺さぶられる感覚に目が覚める .
重たい瞼を無理やり開けば , 視界には最愛の彼女が映る .
「 おはよ , さとみ 」
「 はよ , 今日も本当に可愛いな 」
「 何言ってるの , ほら 早く起きて ? 」
そう言ってシーツを剥ぎ取られ , 俺の手を引いてくるAに腹が立ったりなんてことは一切無い .
ただ , 幸せだけが生まれるこの空間が本当に大好きだ .
手を引かれながらリビングに向かえば , 朝から豪勢なご飯が並んでいる .
料理は決して得意では無く , 不格好なものが並んでいるが , 俺より早く起きて用意してくれたこと自体がとても嬉しい .
思わずAの頬にキスをして , 俺は食卓に座りご飯を摘んだ .
箸で掴んだ食材が俺の口に入るまで , 不安そうに見つめるAに ,
「美味しいよ」
なんて言ってやればすぐ安堵の表情に変わり , 照れくさそうにしていた .
「 今日は何時に帰ってくるの ? 」
「 いつも通り , 19時までには帰るよ 」
「 分かった , 今日は唐揚げ作って待っとくね 」
「 まじ ? 楽しみだわ 」
3年前と , 変わらない日常が再び戻って来た .
酒を呑みながら よりを戻そう と伝えた日 , 直ぐにAは俺の家に帰ってきた .
どうやら交際していた彼氏とは , あまり関係が良くなかったらしく , その日に別れを告げたらしい .
肝心のレンタル彼女は , 俺が辞めさせた .
Aはあの仕事が収入源の為 , 続けたいと言っていたが , 幸い俺も多少裕福な生活が出来るほどは稼いでいる .
だからAが働く必要も無いし , そもそも俺という存在がいるのにそういう仕事をして欲しくなかった為 , 辞めてもらった .
結果的に何不自由なく暮らせているし問題は無いだろう .
「 じゃあ , 行ってきます 」
「 行ってらっしゃい 」
「 … ちゅーはしてくれないの ? 」
「 えー , 朝から欲張りさんだね 」
そんなことを言いながらもAは俺の唇に優しく触れた .
再び同棲を始めて１ヶ月で , もうこんな新婚みたいな事をして馬鹿馬鹿しいが , それくらいが俺には丁度良かった .
今日も , 幸せだな .
そうしみじみ感じながら , 家に1人Aを残し , 俺は会社に向かった .
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未琴 - 初めまして。みさせていただきました…。 すごくいい話…。まさかの急展開でびっくりしました！ めっちゃ心がいたくなったし、感動もしました…。またこういうの作ってほしいです！完結おめでとうございます！ (2022年2月11日 20時) (
レス) @page35 id: 10f2fa9012 (このIDを非表示/違反報告)
ふまおな - 完結おめでとうございます！最後の最後まで先が読めなくてハラハラしてました……。namoさんの書く文章が大好きなんだなと改めて思いましたm(_ _)m (2022年1月31日 21時) (レス) id: e9437d9508 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま色のねおん。(プロフ) - 完結おめでとう！こっちでは久しぶり！今回もさすがなもちゃんって感じの大どんでん返しで驚いたよw (2022年1月31日 19時) (レス) id: 397afb6c54 (このIDを非表示/違反報告)
namo(プロフ) - あるるさん» あるる様 , 何度もコメント有難う御座いました!!またどこか別の作品でお会い出来る事を楽しみに願っております！ (2022年1月31日 18時) (レス) id: eec0e0c5bb (このIDを非表示/違反報告)
namo(プロフ) - ゆきんこさん» どんでん返し過ぎて申し訳ないです(；；)最後までお付き合い頂き有難う御座いました,また何処か別の作品でお会い出来る事を楽しみに願っております! (2022年1月31日 18時) (レス) id: eec0e0c5bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：namo | 作成日時：2021年10月16日 3時
